食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙

2022年/日本/73分
◎監督・脚本・編集:村田英克◎ギター音楽:末森樹◎整音:百済伸晃◎撮影:中井彩香、室園純子◎宣伝美術:山福朱実
◎出演:永田和宏、奥本大三郎、中村桂子、大倉源次郎、JT生命誌研究館館員、ナミアゲハ、アマミナナフシ、イヌビワほか

公式HP→https://www.brh.co.jp/special/cinema/shokuso-en/

身近な、生きものたちに目を向けよう!

大阪・高槻市にある「JT生命誌研究館」で行われた企画展示「食草園が誘(いざな)う昆虫と植物のかけひきの妙」にまつわる日々を、館員の目線からたどった。「科学技術と人間」をテーマに、生物多様性に目を向け、生きものが持つ時間と関係を考える「新たな学問」として、中村桂子が構想した報告書『生命誌研究館の提案』を実践する場として、1993年に発足したJT生命誌研究館。同館の屋上には、チョウの成虫が蜜を吸う花と、幼虫が好んで葉を食べる植物(食草)を育てる「食草園」と呼ばれる小さな庭があり、そこには四季を通して多種多様な虫たちが訪れ、植物と昆虫の関わり合いの物語を繰り広げている。映画では、そんな生きものたちの観察を通して日頃とは違う世界を浮かび上がらせ、身近な小さな疑問を模索することで、さまざまな生きる姿勢への共感を生み出し、豊かな自然と、その一員としての人間の存在を描く。また、ファーブルの「昆虫記」の翻訳者・奥本大三郎氏と永田和宏館長、能楽囃子方大倉源次郎師(人間国宝)と中村桂子名誉館長との対話も取り上げられ、生きものたちの間のかけひきの妙や、人と自然との営みが紡ぎ出す世界、そして日本の自然の豊かさの恵みなどが語られる。2015年に公開された「水と風と生きものと 中村桂子・生命誌を紡ぐ」に続く生命誌ドキュメンタリー第2弾。

〈上映スケジュール〉

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『水と風と生き物と─中村桂子・生命誌を紡ぐ─』作品ページはこちら

 

〈鑑賞料金〉

一般1800円、シニア1200円、会員・学生1100円
※シネ・ヌーヴォXでの上映は一般料金1700円になります
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