生演奏付き上映会
ピアノーヴォVol.11

いまから遡ること130年前。映画が誕生した頃の映画には音がついていませんでしたが、スクリーン近くで演奏される生の音楽とともに楽しまれていました。そんな当時のライブ感溢れる映画鑑賞を念願のピアノが入ったシネ・ヌーヴォでご堪能いただく企画第9弾!サイレント映画×鳥飼りょうの 「ピアノーヴォ」お楽しみください。

 

 

哨兵 The Coward

(1915年/アメリカ/68分)
監督:レジナルド・バーカー トマス・H・インス
出演:フランク・キーナン チャールズ・レイ ガートルード・クレア

誇り高き父と臆病者の息子
『國民の創生』の陰に隠れた、もう一つの南北戦争

1861年、南北戦争の開戦。ヴァージニア州の名家に育った青年フランク・ウィンズローは、愛国心と名誉を重んじる父のもと、何不自由なく暮らしていた。やがて若者たちが南軍に志願するが、フランクの心を支配していたのは“忠義”ではなく“恐れ”だった。父に威圧されたフランクは強引に入隊するが…。製作のトマス・H・インスはD.W.グリフィス、マック・セネットに並ぶ初期ハリウッドの重要人物。戦争映画といえば英雄譚だった時代、気弱な青年を主人公にすることで、同年公開の超大作『国民の創生』とは対照的な戦争映画を生み出すことに成功した作品である。                  
※ 本作には当時一般的だった黒塗り(ブラックフェイス)表現が含まれています。現代では不適切とされますが、差別的意図はなく、物語にも差別描写はありません。時代背景をご理解の上ご鑑賞ください。

鳥飼りょう(ピアノ)
サイレント映画の楽士。ピアノ、打楽器を演奏。
全ジャンルの映画に即興で伴奏をつけ、これまでに伴奏した作品数は800以上。国内外の映画祭や劇場等での伴奏付き上映に多数出演している。2018年、神戸発掘映画祭で行われたフィルムアルヒーフ・オーストリアの修復による『オーラックの手』デジタル復元最新版のワールド・プレミア上映で伴奏を担当。2021年、ピアノを常設する映画館を巡る全国ツアー「ピアノ×キネマ」を開催。同年より、国立映画アーカイブ主催の「サイレントシネマ・デイズ」にも出演。現在、最も上映会で演奏する楽士のうちの一人として関西を中心に活動している。無声映画振興会代表。
X(旧Twitter): @ryo_torikai Facebook: ryotorikai.music

 

 

 

〈上映スケジュール〉

◆2025年7月25日(金)19:00
上映後トークあり

 

 

 

 

〈鑑賞料金〉

一般・シニア2200円、U30(30歳以下)・ハンディキャップ1400円、シネ・ヌーヴォ会員1600円
※招待券・回数券使用不可
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