ペトルーニャに祝福を

2019年製作/100分/G/北マケドニア=ベルギー=スロベニア=クロアチア=フランス
◎監督・脚本:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ◎脚本:エルマ・タタラギッチ◎撮影:ビルジニー・サン=マルタン◎美術:ブク・ミテフスキ◎編集:マリー=エレーヌ・ドゾ◎音楽:オリビエ・サムイヨン◎出演:ゾリツァ・ヌシェバ、ラビナ・ミテフスカ、シメオン・モニ・ダメフスキ、スアド・ベゴフスキ、ステファン・ブイシッチ、ビオレタ・シャプコフスカ

公式HP→https://petrunya-movie.com/

幸せを求めるペトルーニャの闘いを、アイロニーとユーモアで鋭く描き切った傑作!

北マケドニアの小さな街。
ペトルーニャは女性に禁じられた“幸せの十字架”を偶然手にするが――。

32歳のペトルーニャは、美人でもなく、体型は太目、恋人もいない。大学で学んだのに仕事はウェイトレスのバイトだけ。主義を曲げて臨んだ面接でもセクハラに遭った上に不採用となった帰り道に、地元の伝統儀式“十字架投げ”に出くわす。それは、司祭が川に投げ入れた十字架を男たちが追いかけ、手に入れた者には幸せが訪れると伝えられる祭りだ。ペトルーニャは思わず川に飛び込むと、その“幸せの十字架”を手にするが「女が取るのは禁止だ!」と男たちから猛反発を受け、さらには教会や警察を巻き込んでの大騒動に発展していく・・・。

監督は首都スコピエ生まれのテオナ・ストゥルガー・ミテフスカ。ニューヨーク大学で映画を学び、新作を発表するたびに数々の国際映画祭で注目を集める才媛だ。「今日でさえ、強い女性として活躍するのが難しい」と語る保守的なバルカン地域を舞台に、ペトルーニャの闘いをアイロニーとユーモアで鋭く描き出す。「幸せになる権利は私にもあるはず。なのに、なぜ?」――映画が描くペトル―ニャの思いは性別だけでなく国籍、出自、セクシャリティ……など、多様な社会に生きるあらゆる人々に普遍的なもの。それがままならない世の中と戦い始めた彼女が、周囲に投げかける「なぜ?」は、つまり現代社会にすべての人の「なぜ?」でもあるのだ。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1700円、学生・シニア1100円、会員1000円
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