のんきな姉さん

2004年/日本/87分
◎監督・脚本:七里圭◎原作:山本直樹◎撮影:たむらまさき◎音楽:侘美秀俊◎編集:宮島竜治
◎出演:梶原阿貴、塩田貞治、大森南朋、梓、佐藤允、三浦友和

公式HP→http://keishichiri.com/jp/film/my-easygoing-sister-2004/

 

姉との禁じられた愛の記憶を小説に書き、雪山で自殺しようとする弟と、聖なる夜にオフィスで残業する姉。その二人の現在に、記憶=小説がフラッシュ・バックされてゆく。雪山と都会、現在と過去という二つの空間、二つの時間が溶け合う瞬間、弟のささやく声は物語の全てを宙づりにする…。七里は長編映画デビューにあたって、敬愛する山本直樹の同名漫画を原作にし、その漫画の霊感源、唐十郎『安寿子の靴』、森鴎外『山椒大夫』までも射程に収めた。夢のような物語を綴る、淡い光とゆらめく影。名手たむらまさきの撮影がデジタルリマスターで蘇る!

 

 

 

 

夢で逢えたら ※『のんきな姉さん』併映

2004年/日本/20分
◎監督:七里圭◎撮影:高橋哲也、鈴木明彦◎音楽:侘美秀俊◎編集:宮島竜治◎出演:安妙子、大友三郎

公式HP→http://keishichiri.com/jp/film/what-we-do-is-secret-2004/

 

『のんきな姉さん』として撮影開始されたが頓挫し、それまで撮ったフィルムを全く別の短編として再構築したもの。現場環境が悪く同時録音を断念せざるを得なかったのを逆手に取り、効果音と音楽のみで構成。これにより、夢=どこでもない時空間が現れることになった。声が失われた世界での、ボーイ・ミーツ・ガール。欠如を抱えた映像として『眠り姫』、『ホッテントット』の原型であり、以後の長編を胚胎している重要な作品。「この映画でできたことと、できなかったことが、僕のすべて」とは、七里の言。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1500円、シニア1200円、会員・学生1100円
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