ネリーに気をつけろ!
ネリー・カプラン レトロスペクティヴ

アベル・ガンスに信頼され、ドン・シーゲルを勇気づけ、パブロ・ピカソを仰天させた不世出の映画作家ネリー・カプラン。ヌーヴェルヴァーグの周縁で見落とされた彼女の作品は、いまこそ驚くべき新鮮な輝きをまとっている。美術、文学、シュルレアリスムへの造詣に裏打ちされた傑作コメディの数々が、ようやく<(再)発見>される!

 

 

男性向けの映画など存在しない。女性向けの映画など存在しない。
ただ映画が存在するだけだ。
人が「女性向けの映画」と言うとき、それは既に軽蔑的なのだ
-  ネリー・カプラン、1969

 

公式HP→https://www.nellykaplan.jp/

 

 

 

海賊のフィアンセ

1969年/フランス/107 分
◎監督・脚本:ネリー・カプラン◎脚本:クロード・マコフスキー、ミシェル・ファブル◎撮影:ジャン・バダル◎音楽:ジョルジュ・ムスタキ/主題歌:バルバラ“Moi, je me balance”
◎出演:ベルナデット・ラフォン、ジョルジュ・ジェレ、アンリ・ザルニアック、クレア・モーリア、ジュリアン・ギオマール、パスカル・マゾッティ、ジャック・マラン、ミシェル・コンスタンタン、ルイ・マルほか

 

保守的な村社会から除け者にされるマリーと母。母の死をきっかけに、マリーは村人たちを相手に売春をはじめる。男たちを利用して稼いだ金を、必要のない商品の購入で浪費し、彼女のあばら家はモノであふれていく。トリュフォー『私のように美しい娘』、ユスターシュ『ママと娼婦』などで知られるベルナデット・ラフォン主演。ピカソは本作を「ルイス・ブニュエルの最高傑作並みの作風だ」と称賛。カプラン曰く「異端審問官たちを火刑にする現代の魔女の物語」。

 

 

 

パパ、プティ・バトー

1971年/フランス/102分
◎監督・脚本:ネリー・カプラン◎脚本:クロード・マコフスキー、ルネ・ギョネ◎原作:ジャン・ラボルド "Bande de raptés◎撮影:リカルド・アロノヴィッチ◎音楽:アンドレ・ポップ
◎出演:シーラ・ホワイト、ミシェル・ブーケ、ジュディット・マーレ、ミシェル・ロンズデール(マイケル・ロンズデール)、ピエール・モンディ、シドニー・チャップリンほか

 

マルクとその一味は、大富豪の令嬢クッキーを誘拐。しかし聡明で蠱惑的なクッキーは、ギャングの構成員を次々と懐柔し、彼らを骨抜きにしていく。そこを付け狙う第三者まで現れ、狂おしいほど滑稽な抗争に発展する。タイトルは童謡 “Maman les petits bateaux” (ママ、小さなお船は)をもじったもの。ミシェル・ブーケ、ミシェル(マイケル)・ロンズデールら名優が脇を固める。

 

 

シャルルとリュシー

1979年/フランス/98分
◎監督・脚本:ネリー・カプラン◎原案:ジャン・シャポー◎脚本:ジャン・シャポー、クロード・マコフスキー◎撮影:ジルベール・サンドス◎音楽:ピエール・ペレ
◎出演:ダニエル・チェカルディ、ジネット・ガルサン、ジョルジュ・クレース、ネリー・カプランほか

 

年老いた夫婦、シャルルとリュシーは慎ましく暮らしていた。ある日、南仏の豪邸を相続したとの知らせを受け、退屈な日常は一変していく。ふたりはさっそく南仏へ向かうが、目当ての館はなかなか見つからず…。エリック・ロメールより数年早く アレ を画面に捉えた、スラップスティック・ロードムービー!カプランが占い師役で出演。

 

 

 

愛の喜びは

1991年/フランス/106分
◎監督・脚本:ネリー・カプラン◎脚本:ジャン・シャポー◎撮影:ジャン=フランソワ・ロバン◎音楽:クロード・ボラン
◎出演:ピエール・アルディティ、フランソワーズ・ファビアン、ピエール・デュクス、ドミニク・ブラン、セシル・サンス・デ・アルバ、ハインツ・ベネント、ジャン=ジャック・モローほか

 

文学者ド・ビューラドールは、裕福な一族から家庭教師の仕事を得、南国の孤島へ招聘される。雇い主は妖艶な3人の女。ドー、その娘クロ、クロの娘ジョー。生徒はジョーの妹で13歳のフロだが、外国にいるらしい。やがて三世代の女たちは各々、この新任家庭教師を誘惑していく。そして、ド・ビューラドールは、まだ出会ってもいないフロに心を奪われて……。カプラン、最後の監督作品。

 

 

 

〈上映スケジュール〉

 

〈鑑賞料金〉

一般1900円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円
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