ジャズ・ロフト

2015年/イギリス/89分
◎監督・脚本・プロデューサー:サラ・フィシュコ◎プロデューサー:カルヴィン・スキャッグス、サム・スティーブンソン◎撮影:トム・ハーウィッツ◎編集:ジョナサン・J・ジョンソン◎録音:ピーター・ミラー

公式HP→https://jazzloft-movie.jp/

天才写真家ユージーン・スミス×気鋭のジャズ・アーティストたち。
マンハッタンの片隅の、誰も知らないアパートメントで気鋭のジャズミュージシャンたちが繰り広げた伝説のセッションを、写真家ユージン・スミスが記録した録音テープと写真をもとに構成したドキュメンタリー。

ユージーン・スミスの住むロフトで繰り広げられた、ジャズ・ミュージシャンたちの熱狂のセッションー
写真家、ユージーン・スミス(1918-1978)。戦場カメラマンとして活動後、当時絶大な影響力を誇った雑誌「ライフ」などで意欲的な作品を数多く発表、70年代には水俣病患者を捉えた写真集によって世界に衝撃を与え、のちにジョニー・デップ主演『MINAMATA―ミナマタ―』として映画化もされた。そんな彼が1950年代半ばから住んでいたマンハッタンのロフトには、連日連夜様々なジャズ・ミュージシャンが出入りし、ジャムセッションを繰り広げていた。
既に絶頂期を迎えていたセロニアス・モンクや作曲家・ピアニストとして名を馳せる前のカーラ・ブレイをはじめ、ズート・シムズ、ホール・オーヴァトン、ロニー・フリーといった名うてのミュージシャンたち。彼らの一挙手一投足を逃すまいと部屋中に録音用の配線を張り巡らせ、何千枚もの写真を撮るスミス。このユニークなコラボは8年間にわたったという。単なる記録の域を超えて浮き彫りとなるのはジャズ・ミュージシャンたちの圧倒的な存在感、刹那的な生き様、そして彼らとの交流を通して、人生の岐路に立たされていたひとりの写真家が抱く新たな決意。また歴史的な報道写真の数々を生み出してきた暗室での孤独な作業やユーモアと気難しさを併せ持つスミスの複雑なパーソナリティが多くの証言者によって明かされる。さらにはのちにタウンホールでの名演として結実するモンクとオーヴァトンのリハーサルや打ち合わせ風景など、今まで公になることのなかった貴重なやりとりも注目のひとつ。まさに今その場で起こる奇跡に立ち会っているかのような臨場感を存分に堪能できる。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1700円、シニア1200円、会員・学生1100円
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