グッドバイ

2020年/日本/66分
◎監督・脚本・編集:宮崎彩◎撮影:倉持治◎照明:佐藤仁◎録音:堀口悠、浅井隆◎美術:田中麻子◎音楽:杉本佳一◎出演:福田麻由子、小林麻子、池上幸平、井桁弘恵、佐倉星、彩衣、吉家章人

公式HP→https://goodbye-film.com/

家族の変容と決別をほろ苦く描く 鮮烈なデビュー作。

郊外の住宅地、その一角にある上埜家。さくらは母親と二人てで暮らしている。 仕事を辞めたさくらは、友人 の頼みから保育園で一時的に働くことに。そこで園児のあいの父親である、新藤と出会う。やがて彼に、幼い 頃から離れて暮らす父の姿を重ねるようになるさくら。ある晩、新藤家で夕飯を作ることになった彼女は、か つての父親に関する“ある記憶”を思い出す。一方、古くなった上埜家を処分することに決めた母。桜舞う春、 久しぶりに父が帰ってくる――。

共に暮らす母。離れて暮らす父。父を求める娘。ありふれた家族の姿を通し て家族のゆらぎを切り取った本作は第 15 回大阪アジアン映画祭にて初上映され、 注目を集めた。主人公のさくらに「女王の教室」「白夜行」などで子役として非凡 な才能を発揮し、近年では NHK 連続テレビ小説「スカーレット」『蒲田前奏曲』 などで深みを増した演技を見せる福田麻由子。娘から女性に変わりゆく役柄を繊 細に演じ切った。 さくらの母を小林麻子、園児の父親・進藤を池上幸平、保育園の同僚役に『仮面 ライダー01』で女性ライダー役で出演するほか、バラエティでも活躍中の井桁弘 恵、離れて暮らす父を吉家章人ら実力派キャストが演じ、それぞれの役柄に血を 通わせる。 監督・脚本は是枝裕和監督の元で映像制作を学び、本作が初長編監 督作となる新鋭・宮崎彩。 日常の機微を積み重ねた丁寧な演出で、ゆっくりと、 しかし確実に変わりゆく家族の姿を優しく、せつなさを込めて浮き彫りにした。

〈上映スケジュール〉

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〈鑑賞料金〉

一般1800円、学生・シニア1100円、会員1000円
※シネ・ヌーヴォXでの上映は一般料金1700円になります