すべて、至るところのある

2023年/日本/88分
◎監督・脚本・編集:リム・カーワイ◎撮影:ブラダン・イリチュコビッチ◎録音・サウンドデザイン:ボリス・スーラン
◎音楽:石川潤◎出演:アデラ・ソー、尚玄

 

旅行でバルカン半島を訪れたマカオ出身のエヴァは、そこで映画監督のジェイと出会う。その後、パンデミックと戦争が世界を襲い、ジェイはエヴァにメッセージを残して姿を消してしまう。彼を捜すためバルカン半島を再訪したエヴァは、かつて自分が出演したジェイの映画が「いつか、どこかに」というタイトルで完成していたことを知る。ジェイの行方を追ってセルビア、マケドニア、ボスニアを巡る中で、エヴァは彼の過去と秘密を知る。
大阪を拠点に国境と言葉を越えて映画を撮り続けるマレーシア出身のリム・カーワイ監督が、「どこでもない、ここしかない」「いつか、どこかで」に続いて制作したバルカン半島3部作の完結編。

 

 

 

『すべて、至るところにある』公開記念「バルカン三部作」一気上映! ※3/20(水・祝)のみ

どこでもない、ここしかない

2018年/スロベニア・マケドニア・マレーシア・日本/90分
◎監督・編集:リム・カーワイ◎撮影:北原岳志◎録音:山下彩◎音楽:Lantan◎音楽プロデューサー:渡邊崇
◎出演:フェルディ・ルッビシ、ヌーダン・ルッビシ、ダン、アンニャ・キルミッスイ、アウグストゥス・クルースニック

 

バルカン半島・スロベニアの首都リュブリャナ。近年の観光と不動産ブームは、ゲストハウスとアパートメントを経営するフェデルに経済的な成功をもたらした。イスラム教徒でありながら、ゲストハウスに宿泊した女性や知人の彼女にまで手を出す女癖が悪いフェデルに、妻のヌーダンは愛想を尽かして家を出て行ってしまう。ようやく妻の大切さに気付いたフェデルは、ヌーダンを取り戻すためにマケドニアの田舎町へ向かうが…。妻に逃げられた男の物語を軸に、東ヨーロッパで現地の人びとと即興で作り上げた異色ドラマ。

 

 

 

いつか、どこかで

2019年/セルビア・クロアチア・モンテネグロ・マカオ・日本・マレーシア/81分
◎監督・脚本・編集:リム・カーワイ◎撮影:アレクサンドラ・アンゲロフスキ◎音楽:石川潤◎出演:アデラ・ソー、カタリナ・ニンコブ、ピーター・シリカ、ホスニー・チャーニー、マティ・ミロサブリェビッチ

 

クロアチア、セルビア、モンテネグロを旅をするアジア人女性の姿を通し、バルカン半島の複雑な歴史に翻弄されながらも前向きに普通の生活を送る人々や、世界の置かれた現状を浮き上がらせる。

 

 

〈上映スケジュール〉

◆上映スケジュールはこちらをご覧ください

『すべて、至るところにある』舞台あいさつのお知らせ

 

4/5(金)18:00の回上映後

ゲスト:リム・カーワイ監督

 

〈鑑賞料金〉

『すべて、至るところのある』
一般1800円、シニア1200円、会員・学生1100円

『どこでもない、ここしかない』『いつか、どこかで』
一般1500円、シニア1200円、会員・学生1100円、高校生以下・ハンディキャップ1000円

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