愛と哀しみのボレロ デジタルリマスター版

1981年/フランス/185分
◎監督・脚本:クロード・ルルーシュ◎撮影:ジャン・ボフェティ◎音楽:ミシェル・ルグラン、フランシス・レイ

◎出演:ロベール・オッセン、ジョルジュ・ドン、ダニエル・オルブリフスキー、ジェラルディン・チャップリン、ファニー・アルダン、エヴリーヌ・ブイックス、ニコール・ガルシア、マーシャ・メリル、アレクサンドラ・スチュワルト、ジャン=クロード・ブリアリ、フランシス・ユステール、レイモン・ペルグラン、ジャック・ヴィルレ

 

公式HP→http://mermaidfilms.co.jp/bolero/

映像詩人クロード・ルルーシュのキャリア=人生の「総決算」的歴史大作。

仏の名匠C・ルルーシュが、自ら企画・製作・監督を務めた大河ドラマ。1935年から80年までの44年間に及ぶ、数組三世代のカップル、家族、友人達の複雑に交錯する人間模様を描き切った。舞台もパリ、モスクワ、ベルリン、ポーランド、ニューヨークと多岐に渡り、時代の流れに翻弄された庶民の哀感を多角的に捉えている。初公開時の3時間版は当時隆盛を極めたニュー・ジャーマン・シネマと比較されがちで評価が低く、“俗っぽい”と言われる風もあったが、この完全版では細部が補強されているせいか、欧州の歴史と人々の辿る運命が見事にシンクロされ、4時間半と言う長尺を一気に見せる。また、特筆すべき点が二つ。一つは同監督得意技の華麗な撮影で、クレーン・ショットとハンディの併用が素晴らしい効果を上げている。もう一つは音楽。F・レイとM・ルグランと言う巨匠二人が担当し、メイン・テーマになったラベルの『ボレロ』は勿論、随所で流麗な音楽シーンを現出させている。ラスト、『ボレロ』の舞踏ショーに人々の人生が集約されていく構成は圧巻。

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<鑑賞料金>
一般1700円、学生1400円、シニア1100円、会員・高以下1000円