『現在地はいづくなりや 映画監督 東陽一』公開記念 東陽一監督特集 |
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『やさしいにっぽん人』『マノン』『だれかの木琴』 |
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やさしいにっぽん人 |
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1970年/118分 |
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前作に続き沖縄の心を、今度はフィクションで迫った初の劇映画。昭和20年、沖縄戦での集団自決を生きのびた赤ん坊であり、今は何もそのことを記憶していないという暗示的な運命を持つ「シャカ」と呼ばれる青年と、その恋人や友人たちの、真の「ことば」を求めての魂の遍歴の記録として、映画は展開される。シャカの河原崎長一郎、恋人ユメの緑魔子が素晴らしい。日本映画監督協会新人賞に輝いた傑作。 |
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マノン |
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1981年/108分 |
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オペラ「マノン」を原案に、自由奔放に生きる劇団研究生のヒロインみつこと、彼女に翻弄される三人の男たちを描く。“女性の自立”をテーマに数々の作品を作り続けた東陽一の最高傑作と噂され、2013年に復元したデジタルリマスター版での上映。みつこに鳥丸せつこ、そのやくざな兄に映画初出演のビートたけし。恋人に津川雅彦、当時21歳の佐藤浩市、そして歌手の荒木一郎と異色の配役陣も魅力の一篇。 |
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だれかの木琴 |
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2016年/112分 |
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直木賞作家・井上荒野の原作を映画化したサスペンス・ドラマ。たまたま出会った美容師の青年に危険な妄執を抱いて常軌を逸していく孤独な専業主婦の心の奥底をスリリングに描き出していく。「エロス」が生涯のテーマだと語る東陽一が82歳にして描く問題作。心に閉じ込められている「エロスの心」が解き放たれる時、人はどう行動するのか…。映像と音楽も素晴らしい傑作。 |
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〈上映スケジュール〉 |