07.10.13土→10/19金(10/18は休映)
100年を過ぎた映画の歴史の中で、その存在はなくしても、エヴァーグリーンとして生き続ける
名作、珍作を上映することにより、よりいっそう映画の素晴らしさを知っていただき、
新しい(ヌーヴォ)世界へワープしていってもらうのための新企画。まず第一弾として、
今年7月に亡くなったアントニオーニ監督を偲ぶ、ライブ付き上映会を開催!!


ミケランジェロ・アントニオーニ略歴

1912年、イタリアのフェッラーラに生まれる。ボローニャ大学卒業後、ロッセリーニやビスコンティといった名監督の下でシナリオを執筆。1950年に『愛の殺意』で監督デビュー。1960年の『情事』で、人間にとっての愛の不毛や存在の不確かさをとらえ、以降もこのテーマを掘り下げる作品郡を発表した。61年の『夜』はベルリン国際映画祭金熊賞、64年の『紅い砂漠』はベネチア国際映画祭サン・マルコ金獅子賞、66年の『欲望』はカンヌ国際映画祭最高賞のパルム・ドールを受賞。、フェリーニ、パゾリーニ両監督とともにイタリア映画を支えた。80歳を越えて発表した『愛のめぐりあい』(1995)で米アカデミー賞名誉賞を受賞。遺作は『愛の神、エロス』(2004)オムニバス作品の1本。2007年7月死去。



『夜』
1961/イタリア=フランス/122分
◎監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
◎脚本:エンニオ・フライアーノ、トニーノ・グエッラ
◎撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
◎音楽:ジョルジョ・ガスリーニ
◎出演:ジャンヌ・モロー/マルチェロ・マストロヤンニ/モニカ・ヴィッティ/
ベルンハルト・ヴィッキ



ある日の午後、作家のジョヴァンニ(マルチェロ・マストロヤンニ)と妻リディア(ジャンヌ・モロー)は、病床の友人トマゾを見舞った。トマゾの病気は回復の見込みがない。トマゾはジョヴァンニの親友である。がリディアにとっても親しい間柄だった。以前トマゾはリディアを愛したが、彼女はすでにジョヴァンニを愛し結婚していた。彼女は作家夫人として何不自由のない毎日を送っていたが、その生活に得体の知れぬ不安が徐々に広がっていった。結婚前二人を結びつけたはずの愛を見失ったと感じたとき、彼女の心にポッカリと一つの空洞があいた……。



『さすらい』
1957/イタリア/102分
◎監督・原案・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ
◎脚本:エリオ・バルトリーニ、エンニオ・デ・コンチーニ
◎撮影:ジャンニ・ディ・ヴェナンツォ
◎音楽:ジョバンニ・フスコ
◎出演:スティーブ・コクラン/アリダ・ヴァリ/ドリアン・グレイ/ベッツィ・ブレア/リン・ショウ/ガブリエラ・パロッタ

アルド(スティーヴ・コクラン)は、北イタリアの寒村に住む労働者である。彼は近くの精糖工場に勤め、イルマ(アリダ・ヴァリ)という女と同棲して七年になる。二人の間には女の子があるが、イルマはなぜか正式の妻になろうとしなかった。ある日、イルマのもとへ、濠州で働いている夫の死亡通知がとどいた。だが彼女の心には、アルドではない別の男への思慕が芽ばえていた。アルドは、イルマの愛情を取りもどそうと努力した。しかし、彼女の心はもどらなかった。彼は娘をつれて家を出た。目的も慰めもない放浪の旅がはじまった。

※『夜』『さすらい』はライブ付き上映会になります。


『愛の神、エロス』
2004/アメリカ=イタリア=フランス=中国/109分

エロスの純愛「若き仕立屋の恋」
◎監督:ウォン・カーウァイ
◎出演:コン・リー/チャン・チェン

エロスの悪戯「ペンローズの悩み」
◎監督:スティーブン・ソダーバーグ
◎出演:ロバート・ダウニー・Jr./アラン・アーキン

エロスの誘惑「危険な道筋」
◎監督:ミケランジェロ・アントニオーニ
◎出演:クリストファー・ブッフホルツ/レジーナ・ネムニ

オムニバス作品の中の1本として、公開された本作がアントニオーニの遺作となった。
エロスの純愛、悪戯、誘惑、唯一無二の視点から描かれた、愛とエロティシズムのトリロジー。
たった一度だけ手を触れ合った高級娼婦のためにただひたすら美しいチャイナドレスを縫い続ける仕立屋。その切ないほど美しく、泣けるほど純粋な無償の愛の物語を、東洋的なエロティシズムを薫らせて表現した「仕立屋の恋」。
一瞬の触れ合いが永遠の愛に昇華する刹那を情感たっぷりに描く、切なく、激しく胸を揺さぶる物語。
エロティックな夢に登場する女性の顔がどうしても思い出せない広告マンと精神分析医の会話劇という意表をついた趣向の「ペンローズの悩み」。
モノクロとカラー映像を駆使した軽妙洒脱な語り口に鬼才ぶり爆発。 そして、トスカーナ地方の豊かな自然を背景に、イマジネーションに富む愛の寓話を創造した「危険な道筋」。
結婚生活に息詰まった40代の夫妻。ある夏の日、夫は浜辺の塔で自然と共に暮らす若い女性と誘われるままに関係を持ってしまう。
宇宙的・哲学的な視点に立った壮大なエロス論を展開させ見る者を驚嘆させる。


スケジュール
10/13(土)『夜』+zenei live
10/14(日)『さすらい』+zenei live
10/15(月)〜17(水)、19(金)『愛の神、エロス』

連日19:40より

※ライブは上映前
※10/18(木)は休映

料金
『夜』『さすらい』1500円均一、会員1000円
『愛の神、エロス』一般1300円、大学1100円、高校以下・シニア1000円