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2006年7月29日(土)〜9月8日(金)
110年の歴史は日本映画の歴史。 “日本の美”を知るための珠玉の43本。ぜひご堪能下さい。 昨年の秋、11月22日に松竹は創業110周年を迎えました。この度、創業110周年を記念して、数々の松竹作品の中から、選りすぐりの43本を上映します。テーマは、「日本の美」。「風景」「暮らし」「女優」「はつ恋」「きもの」「伝統」「銀座」「武満徹の音楽」をキーワードに、今は失われてしまった風景、美しい女優たち、懐かしい暮らしなど、映画の中に描かれる日本人が本来持っていた繊細で奥深い「日本の美」を再発見して下さい。DLP上映、ニュープリント作品、英語字幕版などを含む、「もう一度スクリーンで見ておきたい」珠玉の名作ばかりを選んだ豪華ラインナップです。ぜひご堪能下さい。 |
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風景
懐かしい日本の風景と、旅の思い出 。 |
幸福の黄色いハンカチ1977年/カラー/108分 監督:山田洋次/原作:ピート・ハミル/ 脚本:山田洋次、朝間義隆/撮影:高羽哲生/音楽:佐藤勝 出演:高倉健、倍賞千恵子、武田鉄矢、桃井かおり、渥美清 「もし待っていてくれるなら、家の前に黄色いハンカチを下げておいてくれ」という言葉を妻に残した刑務所帰りの男。出所後に妻の元に帰る男と、彼を応援するカップルのロード・ムービー。夕張の炭鉱町をはじめ北海道の風景が美しい名作。 有りがたうさん1936年/白黒/108分 監督:清水宏/原作:川端康成/撮影:青木勇 出演:上原謙、桑野通子、築地まゆみ、二葉かほる "ありがとうさん"のニックネームで呼ばれる南伊豆のバスの青年運転手は、道を往く人々にも、そして牛や犬などの動物にまで、すれ違うときに「ありがとう」と声をかける。乗客とのほのぼのとした交流を清々しく描く、清水宏の珠玉の一編。 カルメン故郷に帰る1951年/カラー/86分 監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/美術:小島基司 出演:高峰秀子、佐野周二、笠智衆、小林トシ子 東京でストリッパーをしているカルメンは、友人の朱実とともに北軽井沢に里帰りをする。自称"芸術家"のカルメンは、この村でストリップの公演を開催しようとする。日本初のカラー作品という記念すべき映画だが、気負わない明るさが魅力的な作品。 喜びも悲しみも幾歳月1957年/カラー/160分 監督・原作・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/美術:伊藤熹朔/音楽:木下忠司 出演:高峰秀子、佐田啓二、中村賀津雄、桂木洋子、田村高廣 全国15カ所を巡る日本縦断ロケを敢行した燈台守の夫婦の25年間に渡る年代記。当時の世情を色濃く反映させながらも感動的な夫婦の物語に仕上がっている。その主題歌は大ヒットし、いまだに歌い継がれている。 挽歌1957年/白黒/127分 監督:五所平之助/原作:原田康子/脚本:八住利雄、由木しげ子/撮影:瀬川順一 出演:久我美子、斎藤達雄、高崎敦生、森雅之 当時の大ベストセラー小説の映画化。関節炎を患って以来左手が不自由な怜子は、妻子ある建築技師の桂木と出会う。どこか屈折していた怜子は、徐々に桂木に惹かれていくのだが・・・。北海道・釧路の広大な風景を舞台に描かれる切ないラブ・ロマンス。 集金旅行
1957年/カラー/102分 監督:中村登/原作:井伏鱒二/脚本:椎名利夫/撮影:生方敏夫/音楽:黛敏郎 出演:佐田啓二、岡田茉莉子、花菱アチャコ、伊藤雄之助 井伏鱒二の同名小説の映画化。岡田茉莉子の松竹専属第1作。別々の目的を持つ男女が、西日本を中心に集金を目当てに旅するロードムービー。二人は喧嘩しながらも次第に恋仲になっていく。ラストの阿波踊りが圧巻のユーモア溢れるコメディ。「旅行」シリーズはここに始まる。 |
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暮らし
親と子。そして、郊外住宅地の幸福。 |
マダムと女房1931年/白黒/57分 監督:五所平之助/原作・脚本:北村小松/撮影:水谷文次郎 出演:渡辺篤、田中絹代、伊達里子 日本初のトーキー作品。若く可愛い女房と共に、郊外の住宅地に引っ越してきた劇作家が、隣家の騒音とマダムの美貌に悩まされながら、何とか新作を書き上げる。ジャズ、目覚まし、猫の鳴き声などにぎやかな音が満載の喜劇。 砂の器1974年/カラー/143分 監督:野村芳太郎/脚本:橋本忍、山田洋次/原作:松本清張/撮影:川又昂/美術:森田郷平/音楽:芥川也寸志、菅野光亮 出演:丹波哲郎、森田健作、加藤剛、島田陽子 松本清張の原作を、野村芳太郎監督、橋本忍脚本のコンビで映画化した社会派サスペンスの最高傑作。迷宮入りと思われた事件を追う2人の刑事が見た、天才音楽家が栄光の陰に背負う悲しい宿命とは?ハリウッドの最新鋭技術を日本で初めて導入し、色鮮やかに蘇ったデジタルリマスター版。 東京物語1953年/白黒/136分 監督:小津安二郎/脚本:野田高梧/撮影:厚田雄春/美術:浜田辰雄/音楽:斎藤高順 出演:笠智衆、原節子、東山千栄子、杉村春子、山村聰 名匠・小津安二郎監督の代表作ともいえる傑作。尾道から上京した老夫婦に、成人した子供たちはそれぞれの生活があり相手ができない。唯一親切に面倒を見たのは、戦死した次男の未亡人・紀子だった。戦後日本の家族関係をテーマに描いた永遠の名作。 隣の八重ちゃん
ニュープリント1934年/白黒/77分 監督・原作・脚本:島津保次郎/撮影:桑原昂/音楽:早乙女光 出演:逢初夢子、大日方傳、岡田嘉子、水島亮太郎、飯田蝶子 松竹蒲田時代に黄金期を迎えた"小市民映画"の代表的存在・島津保次郎監督の代表作。郊外住宅地で隣同士に住む八重子と恵太郎、精二兄弟はとても仲がいい。だが、出戻ってきた八重子の姉・京子が恵太郎に気があることを知り、八重子は気が気ではなくなる。 今日もまたかくてありなん
1959年/カラー/73分 監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之/美術:梅田千代夫/美術:梅田千代夫/音楽:木下忠司 出演:高橋貞二、久我美子、中村勘三郎、中村勘九郎、田村高廣、三國連太郎 高度成長時代を目前に、サラリーマン社会の悲哀を風刺した作品。湘南の近くに家を建てた平凡なサラリーマンが、借金返済のために会社の部長に家を貸すことにする。自分は同僚のアパートに転がり込み、妻と子供は軽井沢の実家に帰るが、そこにヤクザが登場し・・・。 |
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女優
銀幕に映える、美しい女優たち。 |
二十四の瞳
英語字幕版1954年/白黒/156分 監督・脚本:木下惠介/原作:壺井栄/撮影:楠田浩之/音楽:木下忠司 出演:高峰秀子、月丘夢路、小林トシ子、井川邦子、田村高廣 美しい小豆島を舞台に描かれる木下作品の傑作。小豆島の分教場に赴任した大石先生と12人の子供たちとの心の交流を描く感動作。教え子たちとの師弟愛や美しい風景が、貧しさや戦争によってもたらされる悲劇と対照的に映し出されていく。 愛染かつら(総集編)1938年/白黒/89分 監督:野村浩将/原作:川口松太郎/脚本:野田高梧/撮影:高橋通夫/音楽:万城目正 出演:田中絹代、上原謙、佐分利信、高杉早苗、河村黎吉 "花も嵐も踏み越えて・・・"の主題歌「旅の夜風」と共に大ヒットした戦前メロドラマの代表作。子持ちの未亡人看護婦と青年医師が恋に落ち、身分の違いなど様々な困難を乗り越えて結ばれるまでを描く。前後編・続編・完結編をまとめた総集編。 暖流
1939年/白黒/124分 監督:吉村公三郎/原作:岸田国士/脚本:池田忠雄/撮影:生方敏夫/美術:金須孝/音楽:早乙女光 出演:佐分利信、高峰三枝子、徳大寺伸、水戸光子 劇作家・岸田國士の長編小説を脚色したラブ・ロマンスの傑作。腐敗した病院の建て直しを巡って院内で展開される権力争いを背景に、院長令嬢、医師、看護婦らの絡み合う愛憎を鮮烈に描く。この後、二度リメイクが作られている。 晩春
英語字幕版 1949年/白黒/108分 監督:小津安二郎/原作:広津和郎/脚本:小津安二郎 野田高梧/撮影:厚田雄春/美術:浜田辰雄/音楽:伊藤宣二 出演:笠智衆、原節子、月丘夢路、杉村春子、三宅邦子 父と娘など家族を題材とした日常を淡々と描く後期の小津スタイルが確立された作品。北鎌倉に住む大学教授は、婚期を逃しかけている娘を心配しているが、娘は父を一人にはしたくないとためらう。原節子が小津作品に初めて出演した作品。 君の名は(総集編)
1953〜54年/白黒/185分 監督:大庭秀雄/原作:菊田一夫/脚本:柳井隆雄/撮影:斎藤毅/美術:熊谷正雄/音楽:古関裕而 出演:岸恵子、佐田啓二、川喜多雄二、淡島千景、北原三枝 "すれ違い悲恋ドラマ"の代表的作品。東京空襲の夜に数寄屋橋で出会った若い男女。二人は名前も告げず、半年後に同じ場所で再会することを約束して別れる。しかし、二人は様々な障害のためなかなか会うことができない。三部作として作られた映画の総集編。 わが愛1960年/カラー/97分 監督:五所平之助/原作:井上靖/脚本:八住利雄/撮影:竹野治夫/美術:平川透徹/音楽:芥川也寸志 出演:有馬稲子、佐分利信、丹阿弥谷津子、田代久美子、高橋とよ 井上靖の小説「通夜の客」を映画化。敗戦から4年経ったある秋の夜、新聞記者・新津の通夜に見知らぬ美しい女性が現れる。きよと名乗るこの女性は、17歳の頃から新津を思い続けていた。「愛とは何か」を問うメロドラマの名作。 蒲田行進曲1982年/カラー/109分 監督:深作欣二/原作・脚本:つかこうへい/撮影:北坂清/美術:高橋章/音楽:甲斐正人 出演:風間杜夫、松坂慶子、平田満、清川虹子、蟹江敬三 つかこうへいの原作を深作欣二が演出し、この年の映画賞を独占したヒット作。花形スター・銀四郎は、自分の子を妊娠した小夏を大部屋俳優のヤスと結婚させてしまう。銀四郎に心酔するヤスは、「新撰組」に出演する銀四郎のために「階段落ち」のスタントを買って出る。 たそがれ清兵衞
2002年/カラー/129分 監督:山田洋次/原作:藤沢周平/脚本:山田洋次 朝間義隆/撮影:長沼六男/美術:出川三男 西岡善信/音楽:冨田勲 出演:真田広之、宮沢りえ、丹波哲郎、岸恵子、小林稔侍、田中泯 山田洋次監督初の時代劇作品で、藤沢周平作品の初映画化。幕末の庄内地方・海坂藩で"たそがれ清兵衛"とあだ名される下級武士に、剣の腕を買われて上意討ちの藩命が下る。日本人独自の慎ましさや心の美しさが描かれ、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。 |
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はつ恋
忘れられない初恋と青春。 |
伊豆の踊子1933年/白黒/95分/サイレント 監督:五所平之助/原作:川端康成/脚本:伏見晃/撮影:小原譲治 出演:田中絹代、大日方傳、小林十九二、若水絹子 何作もある川端康成の同名文学作品の初映画化。当時、小津安二郎と並び松竹を代表する五所平之助監督の叙情的で美しい作品。伊豆を旅する学生・水原は旅芸人の一行と出会い、踊り子の薫に惹かれていく。二人の間には淡い恋が芽生えるが、やがて別れの時が訪れる。 下町の太陽1963年/白黒/86分 監督:山田洋次/脚本:山田洋次 不破三雄 熊谷勲/撮影:堂脇博/美術:梅田千代夫/音楽:池田正義 出演:倍賞千恵子、勝呂誉、早川保、待田京介、石川進 下町の工場で働く町子は、ささやかながらも明るく暮らしていた。恋人の道男は出世欲が強く、町子は彼の考え方に疑問を抱くようになる。そんな時、一見口は悪いが実はひたむきに働く青年・良介と出会う。下町に生きる真摯な若者の姿を描く感動作。 野菊の如き君なりき1955年/白黒/92分 監督・脚本:木下惠介/原作:伊藤左千夫/撮影:楠田浩之/美術:伊藤熹朔/音楽:木下忠司 出演:有田紀子、田中晋二、笠智衆、小林トシ子、杉村春子 伊藤左千夫の青春小説「野菊の墓」の映画化初作品。信州の旧家に生まれ育った少年・政夫と、年上のいとこ・民子との淡く切なく悲しい恋の物語。木下監督の詩情溢れる撮影手法が、涙なくしては見られない感動を呼び起こす。 青春残酷物語1960年/カラー/96分 監督・脚本:大島渚/撮影:川又昴/音楽:真鍋理一郎/美術:宇野耕司 出演:桑野みゆき、川津祐介、久我美子、渡辺文雄、佐藤慶 松竹ヌーベル・ヴァーグの旗手として注目された大島渚監督のデビュー2作目。街で出会った青年と少女。肉体的な関係を持った二人は、美人局で金を稼ぐようになる。欲望に突き動かされるままに行動し、残酷な結末へと追い詰められていく若者の姿を鮮烈に描く。 |
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きもの
着物の美しい女性たち。 |
簪
ニュープリント 1941年/白黒/70分 監督:清水宏/原作:井伏鱒二/脚本:長瀬喜伴/撮影:猪飼助太郎/美術:本木勇/音楽:浅井拳曄 出演:田中絹代、川崎弘子、斎藤達雄、日守新一、笠智衆 井伏鱒二のユーモア溢れる原作を清水宏が巧みに演出する。身延山への参詣客で賑わう下部温泉のある旅館。帰還兵の野村が湯につかっていると、簪が足に刺さり大けがを負ってしまう。詫びに来た簪の落とし主・恵美に、野村は恋心を抱く。 祇園の姉妹1936年/白黒/68分 監督・原案:溝口健二/脚本:依田義賢/撮影:三木稔 出演:山田五十鈴、梅村蓉子、志賀廼野家弁慶、進藤英太郎 溝口健二監督の芸術的な代表作。京都の芸者の姉妹を主人公に、人情に厚い姉と打算的な妹という対照的な女の生き方を描く。どちらも最後は男にもてあそばれ捨てられるという厳しい女の現実を、山田五十鈴、梅村蓉子が見事に演じた見ごたえある傑作。 香華(前編・後編)1964年/白黒/201分 監督・脚本:木下惠介/原作:有吉佐和子/撮影:楠田浩之/美術:伊藤熹朔/音楽:木下忠司 出演:岡田茉莉子、乙羽信子、田中絹代、杉村春子、加藤剛 有吉佐和子のベストセラー小説の映画化。60年以上にも渡る母娘二代の波乱に満ちた人生を描く超大作。20歳で後家になった郁代は娘の朋子を連れて再婚するが、うまくいかず家出する。朋子は売られて芸者として生きていく。木下監督の女性映画の真骨頂。 古都1963年/カラー/105分 監督:中村登/原作:川端康成/脚本:権藤利英/撮影:成島東一郎/美術:大角純一/音楽:武満徹 出演:岩下志麻、吉田輝雄、早川保、長門裕之、中村芳子 川端康成の同名小説の映画化。方や裕福な京都の呉服屋の娘、方や山村の貧しい娘として育てられた双子の姉妹。二人は成人して再会し、一人の男性を巡って愛の波紋が広がっていく。二役を岩下志麻が好演した叙情的な恋愛映画。 秋津温泉
1962年/カラー/112分 監督・脚本:吉田喜重/原作:藤原審爾/撮影:成島東一郎/美術:浜田辰雄/音楽:林光 出演:岡田茉莉子、長門裕之、日高澄子、殿山泰司、宇野重吉 岡田茉莉子が企画を手掛けた吉田喜重監督の代表作。岡山県の山奥にある温泉に結核治療のために訪れた青年と、旅館の娘との間に生まれた恋。その後も度々男は旅館を訪ねるが、年を追う毎に俗悪な中年男に変貌していき、女も旅館経営に行き詰まり心中を図る。 |
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伝統
時代劇と日本の伝統美。 |
天守物語1995年/カラー/105分 監督:坂東玉三郎/原作:泉鏡花/撮影:藤澤順一/美術:小山富美夫/音楽:唯是震一 出演:坂東玉三郎、宍戸開、宮沢りえ、島田正吾、南美江 坂東玉三郎の得意演目を映画化した監督第3作。白鷺城と呼ばれる城の天守に魔物と暮らしている富姫。鷹を追って迷い込んできた侍・図書之介に好意を抱いた富姫は、彼を下界に戻したくなくなる・・・。泉鏡花の幻想的な世界を美しく見事に映像化した作品。 利休1989年/カラー/135分 監督:勅使河原宏/原作:野上弥生子/脚本:赤瀬川原平、勅使河原宏/撮影:森田富士郎/美術:西岡善信 重田重盛/音楽:武満徹 出演:三國連太郎、山崎努、三田佳子、松本幸四郎、中村吉右衛門 安土桃山時代。激しい権力闘争の中、ひたすら茶道を追求して自分を貫いた男・千利休。芸術美を極めた利休と、彼に羨望と嫉妬を覚える権力者・秀吉という対照的な二人の確執を描く。監督は、華道の草月流家元でもある勅使河原宏で、劇中の生花も手掛けている。 元禄忠臣蔵 前編1941年/白黒/112分 監督:溝口健二/原作:真山青果/脚本:原健一郎、依田義賢/撮影:杉山公平/美術:水谷浩/音楽:深井史郎 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、河原崎国太郎、小杉勇、市川右太衛門 忠臣蔵を題材にした戯曲の中で最高傑作とされる真山青果の原作を溝口健二が映画化。厳格な時代考証を重ね、松の廊下を原寸大で再現したことはあまりにも有名。今年のヴェネチア映画祭で大喝采を浴びたHDリマスターDLP版での上映。 元禄忠臣蔵 後編
1942年/白黒/107分 監督:溝口健二/原作:真山青果/脚本:原健一郎、依田義賢/撮影:杉山公平/美術:水谷浩/音楽:深井史郎 出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、河原崎国太郎、小杉勇、市川右太衛門 前編に続き、本懐を遂げた四十七士の自害までを描く。原作に忠実に、討ち入りの場面を描かずに表現している。溝口監督は長回しを多用することで、物語の緊迫感を演出している。セットの建築を新藤兼人が担当した。 残菊物語
英語字幕版 1939年/白黒/143分 監督:溝口健二/原作:村松梢風/脚本:川口松太郎、依田義賢/撮影:三木滋人、藤洋三/美術:水谷浩/音楽:深井史郎 出演:花柳章太郎、森赫子、河原崎権十郎、梅村蓉子、高田浩吉 「祇園の姉妹」と並び、初期の溝口監督を代表する作品。明治初期の歌舞伎界を舞台に、未熟な御曹司が、彼を愛する子守の女性に献身的に支えられて、旅回りの修行を経て一人前に成長していく"芸道もの"の傑作。 |
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銀座
都会といえば銀座だった。 |
花籠の歌
ニュープリント 1937年/白黒/69分 監督:五所平之助/原作:岩崎文隆/脚本:五所平之助、野田高梧/撮影:斎藤正夫/美術:脇田世根一/音楽:久保田公平 出演:田中絹代、佐野周二、徳大寺伸、河村黎吉、高峰秀子 銀座の裏通りにある一軒のとんかつ屋。とんかつより有名な店の看板娘が、ある学生に恋をしてしまう。五所監督は松竹の看板監督だったが、この作品の撮影中に結核で倒れ、3年の闘病生活を送ることになった。有馬稲子主演の「抱かれた花嫁」はこのリメイク。 お茶漬けの味
1952年/白黒/115分 監督:小津安二郎/脚本:小津安二郎、野田高梧/撮影:厚田雄春/美術:浜田辰雄/音楽:斎藤一郎 出演:佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、笠智衆、淡島千景 地方出身で商社勤めの夫と社長の友人の娘だった妻。そんな中年にさしかかった夫婦の物語。都会的な妻は野暮ったい夫に嫌気がさしているが、夫の出張をきっかけに夫の良さを見直す。二人は夜中にお茶漬けを食べながら、人生はお茶漬けのようだと実感する。 お嬢さん乾杯
1949年/白黒/89分 監督:木下惠介/脚本:新藤兼人/撮影:楠田浩之/美術:小島基司/音楽:木下忠司 出演:原節子、佐野周二、青山杉作、東山千栄子、佐田啓二 木下監督初の本格喜劇。自動車修理業で成功した圭三に、元華族の令嬢・泰子との縁談が持ち上がる。最初は身分違いと取り合わない圭三だが、泰子を一目見た途端、恋に落ちてしまう。二人は交際を始めるが、成金と没落華族の暮らしはすべてがちぐはぐで大騒動になる。 信子
ニュープリント1940年/白黒/90分 監督:清水宏/原作:獅子文六/脚本:長瀬喜伴/撮影:厚田雄春/美術:江坂実/音楽:伊藤宣二 出演:高峰三枝子、三浦光子、岡村文子、森川まさみ、高松栄子 獅子文六原作の「女性版・坊ちゃん」ともいえる作品。九州の田舎から、東京の封建的な女学校に赴任してきた体操教師・信子が、物怖じしない明るさで、真の教育とは何かを問いかけ学校を変えていく。当時生まれた“あんみつ”が登場する。 |
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武満徹の音楽
生誕75周年記念 |
切腹1962年/白黒/135分 監督:小林正樹/原作:滝口康彦/脚本:橋本忍/撮影:宮島義勇/美術:戸田重昌、大角純一/音楽:武満徹 出演:仲代達矢、三國連太郎、岩下志麻、丹波哲郎、石浜朗 カンヌ映画祭で審査員特別賞を受賞した小林正樹監督の傑作時代劇。彦根藩邸に、ある男が貧困のため切腹したいので玄関を貸してほしいと申し出る。かつて、彦根藩の非情な処置のため、娘婿を無残に殺された男の復讐が始まる。 乾いた花
1964年/白黒/96分 監督:篠田正浩/原作:石原慎太郎/脚本:篠田正浩、馬場当/撮影:小杉正雄/美術:戸田重昌/音楽:武満徹 出演:池部良、加賀まりこ、藤木孝、原知佐子、三上真一郎 石原慎太郎の原作を篠田正浩のニヒリズム溢れる演出で映画化。3年ぶりで出所した村木は、賭場で出会った冴子という女性に惹かれるが、冴子は死神のような男につきまとわれていた。公開時に反社会的と判断され成人指定を受けたが、大ヒットした問題作。 紀ノ川(前編・後編)英語字幕版
1966年/カラー/172分 監督:中村登/原作:有吉佐和子/脚本:久板栄二郎/撮影:成島東一郎/美術:梅田千代夫/音楽:武満徹 出演:司葉子、岩下志麻、有川由紀、田村高廣、丹波哲郎 紀ノ川とともに生きた明治・大正・昭和の三代に渡る女の年代記を描く。美しく聡明な女性・紀本花は、紀州の旧家に嫁ぐ。娘の文緒は、旧弊な家風に従う母に反発するが、自身も娘を育てるうちに成熟し常識を身につけていく。中村登監督の最高傑作となった。 |
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特別上映
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日本の悲劇1953年/白黒/116分 監督・脚本:木下惠介/撮影:楠田浩之 出演:望月優子、桂木洋子、田浦正巳、佐田啓二 戦後の貧しく混乱の時代に生きる母と子の軋轢と葛藤を描いた木下惠介の代表作。戦争未亡人の春子は苦労して育てた子供の将来だけが生きがいだった。しかし母の思いとは裏腹に子供達は冷たく、遂に春子は・・・。望月優子の名演技! 婚約三羽烏1937年/白黒/66分 監督・脚本:島津保次郎/撮影:杉本正二郎 出演:上原謙、佐分利信、佐田啓二、高峰三枝子 当時「松竹三羽鳥」と言われていた上原謙、佐分利信、佐田啓二が颯爽と揃い踏みしたロマンチックコメディ。就職難の時代、銀座の会社に入社した三人はそれぞれ婚約者がいるにもかかわらず社長令嬢に夢中になって…。 きつね1983年/カラー/104分 監督:仲倉重郎/脚本:井手雅人/撮影:坂本典隆/美術:浜野信男/音楽:千野秀一 出演:岡林信康、高橋香織、原田大二郎、三田佳子 不治の病に冒された14歳の少女と、35歳の低温科学者との恋を北海道の根釧原野を舞台に描く。少女は、出会ったきつねから難病、エキノコックス症にかかっていた・・・。上映する機会に恵まれず幻の映画となっていた本作、特別上映! |