祝!生誕80年『花筐』公開記念 大林宣彦映画祭

 

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生誕百年 映画監督・田中徳三
プログラム・ピクチャーの黄金期を駆け抜けた映画監督

スクリーンを銀幕と呼んでいた時代、一九五〇〜一九六〇年代はプログラム・ピクチャーが量産され週替わりの新作を見ようと映画館が観客で溢れていた日本映画の黄金期だった。なかでも、質・量ともに際立った存在だった大映にあって、ひたすらプログラム・ピクチャーを撮り続けた屈指の職人監督がいた。田中徳三監督━━あの「悪名」シリーズをヒットさせ、「座頭市」「眠狂四郎」シリーズなど大映の看板作品を背負った映画のアルチザン。戦争の体験者として、もっとも数多く撮った「兵隊やくざ」シリーズは、優れた娯楽映画でありながら、どんな"反戦映画"よりも強く、人を殺す戦争を憎む思想が表れていた。屈指の映画技術集団=大映京都撮影所が誇るスタッフたちと共に、与えられた企画を少しでも面白く、より観客を楽しませる映画へと心血を注いで作り続け生まれた作品群。それは、〈量産〉映画が、かくも丁寧に作られていることに驚嘆しつつ、今なお光を放ち続けることを実感する稀有な映画体験だ。
当館に幾度となく足を運んでいただき、温かく接していただいたと共に熱く映画を語っていただいた田中徳三監督。二〇〇七年十二月二十日に亡くなった監督の、生誕百年を記念した追慕上映を開催。過去二回の特集では上映してこなかった作品を中心に、映画の醍醐味を堪能する全十八本、一挙上映!必見!!(市川雷蔵出演作品は今回の上映では除きます)

※文中の[  ]は田中徳三監督の言葉。

 

作品1

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