台湾巨匠傑作選2025

 

 

ワントン (王童) 監督プロフィール

1942年中国安徽省大和県生まれ。国立台湾術専科学校卒業後、 中央電影でキン・フー監督の『残酷ドラゴン血斗竜門の宿』 (67)『俠女』(70)等に美術スタッフとして参加、その後リー・シン(李行)監督、パイ・ジンルイ(白景瑞)監督らの下で美術を担当し、高い評価を得る。 1981年 『仮如我是真的(原題)』(未)で監督デビュー、同作で第18回金馬奨最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀改編脚本賞を獲得。代表作に『海を見つめる日(看海的日子)』 (83) 『村と爆弾』 (87) 『バナナパラダイス』 (89)『無言の丘』(92)など。自身の監督作品のほか、『熱帯魚』(95)『藍色夏恋』(02)をプロデュースして新人監督を発掘、100を超える作品の美術指導も担当している。2007年に台湾文芸界における最高栄誉賞である国家文芸賞を、2019年に金馬奨の名誉賞である終身成就奨を受賞。現在はウェイ・ダーション(魏徳聖)監督が製作中の「台湾三部曲」にアドバイザーとして携わる。

ワン・トン監督作品日本劇場初公開

 

赤い柿 [デジタルリマスター版]

原題:紅柿子 英題:Red Persimmon
1995年/台湾/168分
監督・脚本:ワン・トン
編集:チェン・ションチャン 撮影: ヤン・ウェイハン 美術:リー・フーション
出演: タオ・シュー、シー・チュン、ワン・シュエン、チャン・シーほか
★第33回金馬奨最優秀美術設計賞受賞、最優秀監督賞・最優秀主演女優賞ノミネート

◆1949年。 国共内戦に敗れた国民党軍とともに、 王将軍一家も台湾への移動の準備を始める。 やがて新天地台湾へやって来た一家は郊外の広い日本家屋に暮らし始めるが、10人の子沢山一家の暮らし向きは父親の退役とともに次第に苦しくなっていく。 そんな中、 家族の生活を支え ていたのが、孫たちに囲まれたおばあちゃんの知恵とユーモアだった━。 1942年に中国大陸で国民党軍の将軍の家に生まれたワン・トン監督 の自伝的作品。 動乱の時代を背景に、孫たちを伴い映画を楽しみ、芸術を愛するおばあちゃんの存在は、後のワン・トン監督の作品群に見られる高い美術センスと喜劇性の源を感じさせる。

[ワン・トン監督] 台湾近代史三部作

 

村と爆弾

原題:稻草人 英題: The Strawman
1987年/台湾/98分
監督:ワントン 脚本:ワン・シャオディ、ソン・ホン 撮影:リー・ピンビン 音楽チャン・ホンイー
出演:チャン・ポーチョウ、ジョウ・シェンリー、ウェン・インほか
★第24回金馬奨最優秀長編作品賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞受賞
★第32回アジア太平洋映画祭最優秀作品賞、最優秀助演男優賞受賞

◆日本統治時代末期、 太平洋戦争真っただ中の台湾。 農村で暮らす小作人のアファとコウヅエの兄弟はある工夫で出征を免れ、家族とともに貧しい生活を送っていた。村が米軍の空襲を受け、敵が去った後、兄弟の畑に残されたのは一発の不発弾。それを上納すれば褒美がもらえる。兄弟と村の巡査は隣町の駐在所へ不発弾を届けることにするが…。物言わぬ案山子を通して、日本による皇民化政策のもと、不条理な状況に置かれた台湾の人々の強かな生き様や戦争の悲哀をユーモアたっぷりにテンポよく描く。

 

バナナパラダイス

原題:香蕉天堂 英題:Banana Paradise
1989年/台湾/148分
監督:ワントン 脚本 :ワン・シャオディ、ソン・ホン 撮影指導 リャオ・べンロン
主演:ニウ・チェンザー、チャン・シー、ゾン・チンユー
★第26回金馬奨最優秀助演男優賞

◆1949年、 幼馴染みのダーションを頼って国共内戦中の国民党軍に潜り込んだ青年メンシュアンは、寒風吹きすさぶ荒涼たる中国華北から、バナナが実る緑豊かな南国台湾へとたどり着く。 その新天地で二人にスパイ容疑がかけられ、 メンシュアンは命からがら逃げだす。途中、ある男の臨終に出くわしたメンシュ アンは、その妻ユエシャンに彼女の夫に成りすまして仕事に就くことを持ちかけられる…。大陸から台湾に渡り、数奇な運命を辿る男の半生を綴る。 日本人の知らない戦後台湾史を、ユーモアあふれるエピソードと奇想天外な展開で描き出す最高傑作!

 

無言の丘

原題:無言的山丘 英題:Hill of No Return
1992年/台湾/175分
監督:ワン・トン 脚本:ウー・ニェンチェン 撮影:ヤン・ウェイハン、ワン・ション
出演: ポン・チャチャ、ホアン・ピンユアン、ヤン・クイメイ、ウェン・インほか
★第29回金馬奨最優秀長編映画賞、最優秀監督賞、最優秀オリジナル脚本賞、最優秀美術設計賞
最優秀造型設計賞、最優秀観客賞受賞 ★第38回アジア太平洋映画祭最優秀脚本賞、最優秀美術設計賞受賞

◆大正時代末期〜昭和初期、 日本統治下の台湾。チュウとウェイの小作人兄弟は両親の葬儀費用のために地主と不当な長期労働契約を結ばされていた。ある日、ゴールドラッシュの噂を聞きつけたふたりは村を抜け出し金瓜石へ向かい、日本人が管理する鉱山で劣悪な環境のもと金採掘に従事する。 やがて兄のチュウは強かに生きる未亡人ズーに、弟のウェイは九份街の娼館で下働きする琉球出身の富美子に惹かれ始める…。植民地政策のもと、日本人が経営する金瓜石鉱山における台湾人労働者の悲喜こもごもをリアルに描く。

台湾ニューシネマの監督たち (製作年順)

 

風が踊る

(原題:風兒踢踏踩)1981年/台湾/92分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:フォン・フェイフェイ、ケニー・ビー、アンソニー・チェン、メイ・ファン

◆CMの撮影で澎湖島を訪れた女性カメラマンのシンホエは、事故で視力を失った青年チンタイと知り合う。その後ふたりは台北で偶然再会を果たすが…。1980年代初頭、民主化へ向かいつつある戒厳令下の台湾で伝統的な結婚観と自由恋愛の間で揺れ動く女性の心理を 、澎湖島、台北、鹿谷を舞台にキャッチーな歌謡曲と共に軽やかに描くホウ監督初期作品。

 

台北ストーリー

(原題:青梅竹馬)1985年/台湾/119分
監督:エドワード・ヤン
出演:ホウ・シャオシェン、ツァイ・チン、ウー・二ェンチェン
★第38回ロカルノ国際映画祭審査員特別賞

◆1980年代半ば、過去に囚われた男と未来に想いを馳せる女のすれ違いが、変わりゆく合北の街並みに重ねられ、やがて思いもよらない結末を呼び込む。エドワード・ヤン監督、 ホウ・シャオシェン主演…台湾ニューシネマの若き才能たちが総結集した、奇跡の作品。

 

童年往事 時の流れ

(原題: 童年往事)1985年/台湾/138分
監督:ホウ・シャオシェン 
出演:ユー・アンシュン、シン・シューフェン
★第22回金馬奨最優秀助演女優賞、最優秀脚本賞
★第36回ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞

◆少年の成長の年代記を、彼と家族の日常をめぐるささやかな出来事で綴る。アハは1947年広東省に生まれ、1歳のときに一家で台湾に移住した。ガキ大将的存在のアハだったが、病弱な父は彼の心に小さな影を落としていた…。ホウ監督初期の自伝的代表作。

 

恋恋風塵

(原題:戀戀風塵)1987年/台湾/109分
監督:ホウ・シャオシェン
出演:ワン・ジウウエン、シン・シューフェン、リー・ティエンルー
第9回ナント三大陸映画祭最優秀撮影賞、最優秀音楽賞

◆60年代、幼い頃から田舎町で兄弟のようにいつも一緒に育ってきた中学生の少年アワンと少女アフン。 卒業して台北に働きに出た二人の淡い恋とその切ない別れを描く。

ポスト台湾ニューシネマ

 

狼が羊に恋をするとき

(原題:南方小羊牧場)2012年/台湾/85分
監督:ホウ・チーラン
出演:クー・チェンドン、ジエン・マンシュー、グオ・シューヤオ
★第15回台北映画祭最優秀全体技術賞受賞

◆「予備校に行くね」━━メモを残し突然姿を消した恋人を追って、青年タンがたどり着いたのは、予備校の集まる〈南陽街〉だった…。

入場料金

当日券

一般1600円、シニア1300円、会員・学生1200円、高校生以下・ハンディキャップ1000円

※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
このプログラムは<全席自由席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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スケジュール

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公式HP→https://taiwan-kyosho.com/