生誕百年記念 巨匠・今井正の世界

 

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“ベストテン男”と呼ばれた名匠
1912年1月8日に生まれた今井正監督の生誕百年を記念して、かつてない規模で特集上映開催!抒情性あふれる人々の愛情のドラマを丁寧に描きながら、社会正義を訴える数々の名作を発表。キネマ旬報ベストテンに入選すること実に22回、ベストワンはなんと5回。とりわけ日本映画の黄金期であり巨匠たちが作品を競った50年代は、毎年のようにランクイン。数々の傑作を世に送りだし、1991年11月22日に死去した日本映画界最大の巨匠の一人今井正監督。生涯の監督作品48本から、戦後の代表作25本を一挙上映!

青い山脈

青い山脈1949年/東宝・藤本プロ/92分/白黒/スタンダード 
●監督:今井正/原作:石坂洋次郎/脚本:今井正、井手俊郎/撮影:中井朝一/音楽:服部良一/美術:松山崇 ●出演:原節子、木暮実千代、池部良、杉葉子、龍崎一郎、若山セツコ、伊豆肇

◆大ヒットし戦後民主主義の象徴となった名作。下山事件や松川事件など暗いニュースの多かったこの年に、日本中に爽やかな明るさを振りまき、戦後の変革の意味をユーモアたっぷりに放った今井正の代表作。活発な女生徒へのラブレター事件を発端に、若い女教師が旧弊な学校や町の勢力と対決する。
キネマ旬報ベストテン第2位

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続青い山脈

続青い山脈1949年/東宝・藤本プロ/91分/白黒・スタンダード 
●監督:今井正/原作:石坂洋次郎/脚本:今井正、井手俊郎/撮影:中井朝一/音楽:服部良一/美術:松山崇 ●出演:原節子、木暮実千代、池部良、杉葉子、龍崎一郎、若山セツコ、草笛光子

◆前編の大ヒットを受けて1週間後に公開。新旧世代の対決が大団円を迎える完結篇。颯爽と自転車で浜辺へと走るラストや、会議室でのラブレター朗読の名場面はこちらです。理想に燃える知的な女教師の原節子、海岸で健康的な肢体を見せた杉葉子。まさに新時代の到来を告げた快作!!
キネマ旬報ベストテン第2位

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また逢う日まで

また逢う日まで1950年/東宝/111分/白黒/スタンダード
●監督:今井正/脚本:水木洋子、八住利雄/撮影:中尾駿一郎/音楽:大木正夫/美術:河東安英 ●出演:久我美子、岡田英次、滝沢修、河野秋武、杉村春子、風見章子

◆ロマン・ロランの原作をベースに、戦争によって引き裂かれる若いふたりの純愛を描き、今井正の名を決定的にした代表作。空襲下の地下鉄駅で出会った学生と貧しい女性画家の悲恋。ガラス越しの接吻シーンとともに日本映画史に燦然と輝くメロドラマの名作。久我美子の初々しい魅力!
キネマ旬報ベストテン第1位

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どっこい生きてる

どっこい生きてる1951年/新星映画・前進座/105分/白黒/スタンダード 
●監督:今井正/脚本:岩佐氏寿、平田兼三、今井正/撮影:宮島義勇、中尾駿一郎、植松永吉、瀬川順一/美術:久保一雄●出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、木村功、岸旗江、飯田蝶子

◆レッドパージで追われた映画人らが作った戦後独立プロ運動の頂点に輝く傑作。朝早くから職安の窓口に殺到する失業者たち。一家の離散や心中事件などを通し、戦後の貧困問題をリアルに描く。イタリアン・ネオレアリスモに影響を受けた今井正が、人間味豊かに描いた意欲作。
キネマ旬報ベストテン第5位

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山びこ学校

山びこ学校1952年/八木プロ/105分/白黒/スタンダード/16mm 
●監督:今井正/脚本:八木保太郎/撮影:伊藤武夫/美術:川島泰三/音楽:大木正夫 
●出演:木村功、滝沢修、東野英治郎、岡田英次、杉葉子 、金子信雄 、西村晃、北林谷栄、殿山泰司

◆無着成恭が編集して、当時大ベストセラーになった作文集「山びこ学校」を原作として映画化。脚本の八木保太郎が自ら独立プロを設立して製作。山村で起こる生徒と先生、村人とのふれあいを、ドキュメンタリー的なタッチで描いたさわやかな一編。日教組も協力し、人間復興の教育を目指す。

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ひめゆりの塔

ひめゆりの塔1953年/東映東京/130分/白黒/スタンダード
●監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/音楽:古関裕而/美術:久保一雄 
●出演:津島恵子、岡田英次、信欣三、石島房太郎、殿山泰司、河野秋武、香川京子、小田切みき、渡辺美佐子、藤田進

◆太平洋戦争で国内唯一の戦場となった沖縄を舞台に、傷病兵の看護のために動員された女学生“ひめゆり部隊”の戦場での無残な生涯を描いた今井正監督の名作。悲惨な状況を客観的な視点で捉えた演出スタイルが、反戦平和の主張を痛烈に訴え、内容の重さにかかわらず空前の大ヒットとなった。
キネマ旬報ベストテン第7位

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にごりえ

にごりえ1953年/新世紀映画社・文学座/130分/白黒/スタンダード 
●監督:今井正/原作:樋口一葉/脚本:水木洋子、井手俊郎/撮影:中尾駿一郎/音楽:団伊玖磨/美術:平川透徹 
●出演:淡島千景、久我美子、丹阿弥谷津子、芥川比呂志、山村聰、仲谷昇

◆明治の女流作家・樋口一葉の3つの短編小説『十三夜』『大つごもり』『にごりえ』をオムニバス形式で描く今井正の代表作。下積みの女たちの悲しみを、見事に再現された明治の生活空間の中でリアルに描き出し、高く評価された。文学座を中心とした演技陣のアンサンブルが秀逸。今井の最高傑作のひとつ。
キネマ旬報ベストテン第7位

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ここに泉あり

ここに泉あり1955年/中央映画/148分/白黒/スタンダード 
●監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/音楽:団伊玖磨/美術:川島泰造 
●出演:岸恵子、岡田英次、小林桂樹、加東大介、三井弘次、山田耕筰、大滝秀治、草笛光子、東野英治郎

◆群馬県高崎市の群馬交響楽団が、様々な困難を克服して設立されていった過程を、ポピュラーな名曲や童謡などを盛り込んで描く。今井正と名コンビと謳われた水木洋子の脚本、そして団伊玖磨が音楽を担当した屈指の音楽映画。若き岸恵子と岡田英次の演技も清々しい。山田耕筰が自ら第九交響曲を指揮!
キネマ旬報ベストテン第5位

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真昼の暗黒

真昼の暗黒1956年/現代ぷろだくしょん/122分/白黒/スタンダード 
●監督:今井正/原作:正木ひろし/脚本:橋本忍/撮影:中尾駿一郎/美術:久保一雄/音楽:伊福部昭 
●出演:草薙幸二郎、松山照夫、左幸子、内藤武敏、飯田蝶子、北林谷栄、松山照夫、山村聰、菅井一郎

◆1951年に山口県で実際に起きた強盗殺人事件「八海事件」を題材に、無実の罪を着せられた四人の若者たちの悲劇と、彼等の無実を信じる弁護士の奮闘を描いた社会派ドラマ。当時、最高裁に上告中の時期、圧力に屈せず製作。公開から12年後、四人の無罪が確定。今井の白眉となった傑作。
キネマ旬報ベストテン第1位

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米1957年/東映東京/118分/カラー/スタンダード 
●監督:今井正/原作・脚本:八木保太郎/撮影:中尾駿一郎/音楽:芥川也寸志/美術:進藤誠吾/録音:岩田広一 
●出演:江原真二郎、中原ひとみ、中村雅子、望月優子、木村功

◆今井正監督が手掛けた初めてのカラー作品。霞ヶ浦の農村を舞台に、定職のない寒村の二男たちの生活をドキュメントタッチで描き、同年の『純愛物語』とともに映画各賞の1位、2位を独占。農家の母を演じる望月優子の体当たりの演技、そして中尾カメラマンが捉えた田園風景が秀逸。
キネマ旬報ベストテン第1位

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キクとイサム

キクとイサム1959年/大東映画/117分/白黒/シネスコ
●監督:今井正/脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/音楽:大木正夫/美術 :江口準次/録音:安恵重遠 
●出演:高橋恵美子、奥の山ジョージ、北林谷栄、三国連太郎、織田政雄、多々良純、三井弘次

◆水木洋子のオリジナル脚本を今井正が映画化、占領時代の落とし子である混血児姉弟が明るく生きる様を乾いたタッチで描く。祖母に育てられる姉弟が、差別に直面しながらも、みなぎる生命力で跳ね返す姿をユーモアたっぷりに描いた今井正の傑作。実年齢の倍近い老婆に扮した北林谷栄の熱演!
キネマ旬報ベストテン第1位

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にっぽんのお婆あちゃん

にっぽんのお婆あちゃん1962年/M・I・I・プロ/94分/白黒/シネスコ
●監督:今井正/原作・脚本:水木洋子/撮影:中尾駿一郎/音楽:渡辺宙明/美術:江口準次 
●出演:ミヤコ蝶々、北林谷栄、飯田蝶子、東山千栄子、三木のり平、渡辺文雄、渥美清、小沢昭一、木村功

◆現在に至る高齢化問題を当時としては画期的に先取りし、鋭くもコメディ・タッチで描いた問題作。高度成長期の東京、住宅難や地価高騰など生きにくい時代。浅草を放浪する二人の老婆。一人は家出、一人は老人ホームを抜け出してきた……。主人公のミヤコ蝶々と北林谷栄の怪演たるや!
キネマ旬報ベストテン第9位

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武士道残酷物語

武士道残酷物語1963年/東映京都/123分/白黒/シネスコ
●監督:今井正/原作:南条範夫/脚本:鈴木尚之、依田義賢/撮影:坪井誠/音楽:黛敏郎 
●出演:中村錦之助、東野英治郎、渡辺美佐子、荒木道子、森雅之、有馬稲子、加藤嘉、木村功、三田佳子

◆自己を犠牲にしてまで主君に仕える日本人の被虐的精神構造を、江戸時代から現代までの7つのエピソードで描くオムニバス映画。今井2作目の時代劇で、見事、第13回ベルリン映画祭金熊賞を受賞。中村錦之助が7役を演じ、異様なエピソードの数々に日本人の原形が重ね合わされた傑作。
キネマ旬報ベストテン第5位

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砂糖菓子が壊れるとき

砂糖菓子が壊れるとき1967年/大映東京/96分/カラー/シネスコ
●監督:今井正/原作:曽野綾子/脚本:橋田寿賀子/撮影:中川芳久/音楽:渡辺岳夫/美術:下河原友雄 
●出演:若尾文子、藤巻潤、津川雅彦、田村高廣、船越英二、志村喬、原知佐子、根上淳

◆肉体派女優というレッテルのもとにスターの座を得た京子(若尾)。その派手な男性遍歴は肉体派にふさわしいものと思われていたが、それは心のさびしさを紛らわすためのものだった……。今井正が描いたメロドラマの秀作。若尾文子がモンローのようなヒロインを演じた異色作。

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不信のとき

不信のとき1968年/大映東京/120分/カラー/シネスコ
●監督:今井正/原作:有吉佐和子/脚本:井手俊郎/撮影:小林節雄/音楽:冨田勲/美術:渡辺竹三郎 
●出演:若尾文子、岡田茉莉子、田宮二郎、加賀まりこ、岸田今日子、三島雅夫

◆有吉佐和子のベストセラー小説を映画化。商事会社の社員・浅井は、結婚10年になるが子供がいない。その彼の愛人が妊娠。女の子を生んだ頃、今度は妻が妊娠する。愛人と妻が、浅井が入院した病院で鉢合わせしてしまう。一人の男をめぐり火花を散らす妻と愛人を、岡田茉莉子と若尾文子が熱演。

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橋のない川

橋のない川1969年/ほるぷ映画/127分/パートカラー/ビスタ 
●監督:今井正/原作:住井すゑ/脚本:八木保太郎、依田義賢/撮影:中尾駿一郎/音楽:間宮芳生 
●出演:北林谷栄、長山藍子、寺田路恵、阿部寿美子、今福正雄、小沢昭一、高宮克弥、大川淳

◆1961年に出版されて大きな反響を呼んだ住井すゑの長編小説の映画化。被差別部落に生きる人々が水平社を結成するまでの長く苦しい闘いを、奈良に住む誠太郎・孝二兄弟の姿を通して2部構成で描く。重い主題を扱うにあたり、今井の演出はむしろ日常的な描写を重視している。
キネマ旬報ベストテン第5位

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橋のない川 第二部

橋のない川 第二部1970年/ほるぷ映画/140分/白黒/ビスタ
●監督・脚本:今井正/原作:住井すゑ/脚本:佐治乾/撮影:中尾駿一郎/音楽:間宮芳生 ●出演:北林谷栄、長山藍子、阿部寿美子、寺田路恵、丸山持久、山本聰、加藤嘉、今福正雄、河野秋武

◆第一部の数年後、青年となった誠太郎・孝二兄弟は、結婚・就職など社会生活のあらゆる局面で不当な差別を身に受ける。第一次世界大戦、米騒動を経て水平社が結成されるまでの過程を、兄弟の成長にあわせて描く。真の人間解放への希望を込めた第二作。
キネマ旬報ベストテン第9位

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婉という女

婉という女1971年/ほるぷ映画/123分/カラー/シネスコ ●監督:今井正/原作:大原富枝/脚本:鈴木尚之/撮影:中尾駿一郎/音楽:間宮芳生/美術:川島泰造、平川透徹 ●出演:岩下志麻、山本学、北大路欣也、緒形拳、楠侑子、北林谷栄

◆社会派の巨匠・今井正には珍しく、異常な状況下におかれた女の“性”にメスを入れた時代劇。土佐藩の家老だった父の失脚により、3歳から40年にわたり狭い獄舎に幽閉された実在の女の生涯を描く。高知出身の大原富枝の代表作の映画化で、実在の人物・野中婉(えん)に扮した岩下志麻が美しい。
キネマ旬報ベストテン第3位

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あゝ声なき友

あゝ声なき友1972年/渥美プロ・松竹/105分/カラー/ビスタ ●監督:今井正/脚本:鈴木尚之/原作:有馬頼/撮影:堂脇博/美術:森田郷平/音楽:小室等 ●出演:渥美清、森次浩司、北村和夫、小川真由美、加藤嘉、倍賞千恵子、新克利、松村達雄、吉田日出子

◆渥美清が自ら製作した“反戦映画”。西山は病気になり戦場を離れている間に戦友たちは全員戦死。さらに彼の家族は原爆で全員死亡して敗戦を迎える。彼は仲間の遺書を持って日本に引き揚げ、各遺族の元へ遺書を届けようとするが…。今井が丹念な演出で描いた堂々たる感動作。豪華俳優陣!

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海軍特別年少兵

海軍特別年少兵1972年/東宝/127分/カラー/シネスコ 
●監督:今井正/脚本:鈴木尚之/撮影:岡崎宏三/美術:村木与四郎/音楽:佐藤勝 
●出演:地井武男、佐々木勝彦、佐山泰三、粕谷正治、福崎和宏、高塚徹、中村まなぶ、内藤武敏、小川真由美、三國連太郎

◆太平洋戦争末期、わずか14、5歳の少年たちを1年たらずの教育の後、そのまま第一線に送り込んだ海軍特別年少兵制度の悲劇を描く。疑うこともなく、また疑うこともゆるされず、殉死していった少年たちの魂……。今井正が、独特の詩情で語る「東宝8.15シリーズ」第6作。戦争ものの傑作。
キネマ旬報ベストテン第7位

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小林多喜二

小林多喜二1974年/多喜二プロダクション/119分/カラー/スタンダード 
●監督:今井正/脚本:勝山俊介/撮影:中尾駿一郎/美術:平川透徹/音楽:いずみたく 
●出演:山本圭、中野良子、田ロタキ、森幹太、北林谷栄、佐藤オリエ、富士真奈美、地井武男

◆『蟹工船』『不在地主』などで今なお語り継がれるプロレタリア作家、小林多喜二の生涯を映画化。日本軍国主義の荒れ狂う昭和初期、想像を絶するきびしい弾圧の中、その嵐に抗し、プロレタリア文学運動に献身し、29歳での死の瞬間までも希望に燃え生き抜いた小林多喜二の愛と青春を描いた群像劇。

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妖婆

妖婆1976年/永田プロ・大映映画/97分/カラー/ビスタ 
●監督:今井正/脚本:水木洋子/原作:芥川龍之介/撮影:宮川一夫/美術:内藤昭/音楽:真鍋理一郎 
●出演:京マチ子、稲野和子、江原真二郎、児玉清、志垣太郎、北林谷栄、大滝秀治、三國連太郎

◆芥川龍之介の短編を水木洋子が脚本、宮川一夫が撮影した異色作。オカルト・ブームに乗って製作された映画だが、むしろ平凡な女性が“妖婆”となっていく様に、女の執念と嫉妬を描き出した。不思議な運命に操られるように、少女から妖婆までを演じた京マチ子の熱演ぶりが話題を呼んだ文芸作品。

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あにいもうと

あにいもうと1976年/東宝映画/88分/カラー/スタンダード 
●監督:今井正/原作:室生犀星/脚本:水木洋子/撮影:原一民/美術:竹中和雄/音楽:渋谷毅 
●出演:秋吉久美子、草刈正雄、池上季実子、大滝秀治、賀原夏子、下絛アトム、大和田獏、絵沢萠子

◆室生犀星原作の『兄いもうと』の3度目の映画化。心の底では激しく愛しあいながらも、互いを傷つけあって生きていく兄と妹を、当時、もっともフレッシュなふたり、秋吉久美子と草刈正雄を主演に描いた今井正の大ヒット作。同じく水木洋子が脚本を担当した成瀬の作品と比較して見るのも一興。
キネマ旬報ベストテン第6位

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子育てごっこ

子育てごっこ1979年/五月舎・俳優座映画放送/118分/カラー/スタンダード 
●監督:今井正/脚本:鈴木尚之/原作:三好京三/撮影:原一民/美術:横尾嘉良、阿部三郎/音楽:池辺晋一郎 
●出演:加藤剛、栗原小巻、加藤嘉、牛原千恵、渡辺美佐子、財津一郎

◆11歳まで義務教育も受けずわがままに育った少女を、岩手県の山の中の小学校分校教師夫妻が預かり、自然のなかでわが子のように育てる姿を描く。同名の直木賞受賞作をベースに、素朴な山村の人情と交流を、今井監督が見事に描いた感動作。教育問題の原点がここにある。橋下さん必見!!

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戦争と青春

戦争と青春1991年/こぶしプロダクション他/112分/カラー/ビスタ 
●監督:今井正/原作・脚本:早乙女勝元/撮影:岡崎宏三/美術:春木章/音楽:佐藤勝 
●出演:工藤夕貴、佐野圭亮、井川比佐志、奈良岡朋子、樹木希林、藤田弓子、栗原小巻

◆ヒューマニズムに裏打ちされた数々の名作を作ってきた今井正の遺作。昭和20年3月10日未明の東京大空襲を背景に、戦争によって運命を翻弄された一人の女性の姿を描いた早乙女勝元原作を映画化。工藤夕貴が現代の女子高生と、戦争の傷跡を引きずる叔母の青春時代の二役を熱演している。

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特別上映 わが映画人生 今井正監督編

特別上映 わが映画人生 今井正監督編2003年/製作:日本映画監督協会/118分/ビデオ ●インタビュアー:橘祐典監督

◆映画監督が個人史を語る日本映画監督協会製作の「わが映画人生」シリーズの中の一編。今井監督が自らの作品を縦横に語る。インタビュアーは今井正、山本薩夫の助監督を務めた後、『どぶ川学級』や『にんげんをかえせ』などを監督し、2010年9月に逝去した橘祐典。

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