ルイス・ブニュエル監督特集

 『ニッポン国VS泉南石綿村』公開記念 原一男監督特集

衝撃の問題作『ゆきゆきて、神軍』から31年。再び強烈な問題作『ニッポン国 VS 泉南石綿村』を携え世に問う原一男監督。過激なアナーキスト・奥崎謙三が天皇の戦争責任に迫った『ゆきゆきて、神軍』から一転、ニッポン国から棄てられた名も無き民が国に問いただす『ニッポン国 VS 泉南石綿村』。この公開を機に、常にニッポン国と社会、人々を描き出してきた原一男監督の過激な作品群を一挙上映。痛烈な映画体験を、いま!!

上映作品

さようならCP

さようならCP1972年/82分/16ミリ
監督・撮影:原一男
製作:小林佐智子
録音:栗林豊彦

 

 

 

 

◆CP(脳性麻痺)者の急進的な団体「青い芝」の人々の生活と思想をカメラに収めた、原一男監督の第一作。
障害者だからといって自ら片隅でこっそりする生き方は、障害者差別を容認することになると考え、その不自由な体を積極的に人前にさらしていく。
「CP(障害者)=健全者という関係の共通項が身体の階級性にあり私自身の〈関係の変革〉というテーマをベースにして、被写体=演じる者を、撮る側にどこまで見ることに耐えられるかを賭けてみたかった」(原一男)

このページのトップへ


極私的エロス・恋歌1974

極私的エロス・恋歌19741974年/98分/16ミリ
監督・撮影:原一男
製作:小林佐智子
録音:久保田幸雄
編集:鍋島惇
音楽:加藤登紀子

 

 

 

◆「私にとって映画はコミュニケーションの方法」という原が、かつて一緒に暮らし子どもまでをなした女を追って沖縄へ行き、彼女が自力出産を行なうまでを捉えた作品。
「極私」の極致へと到達した未踏のドキュメンタリーとして、原一男の名を一躍知らしめた問題作。
「生きることの原点を描ききった」「見る者を強烈にとらえてゆさぶり続ける恐ろしい映画」「真実を見ることの衝撃」などの絶賛を浴び、日本列島のいたる所で若者の強烈な支持を集めた。

このページのトップへ


ゆきゆきて、神軍

ゆきゆきて、神軍1987年/122分/35ミリ
監督・撮影:原一男
製作:小林佐智子
録音:栗林豊彦、編集・構成:鍋島惇

日本映画監督協会新人賞
ベルリン映画祭カリガリ映画賞
日本映画ペンクラブベスト1位
毎日映画コンクール監督賞、他

 

◆87年の日本映画界を震撼させた驚愕の作品。
天皇の戦争責任に迫る過激なアナーキスト・奥崎謙三を追った衝撃のドキュメンタリー。
神戸市で妻とバッテリー商を営む奥崎謙三は、たったひとりの「神軍平等兵」として、”神軍”の旗たなびく車に乗り、今日も日本列島を疾駆する。
生き残った元兵士たちの口から戦後36年目にしてはじめて、驚くべき事件の真実と戦争の実態が明かされる・・・。
平和ニッポンを鮮やかに過激に撃ち抜いた原一男渾身の大ヒット・ドキュメンタリー。

このページのトップへ

全身小説家

全身小説家1994年/157分/35ミリ
監督・撮影:原一男
製作:小林佐智子、編集:鍋島惇、整音・現場録音:栗林豊彦、音楽:関口孝
出演:井上光晴、埴谷雄高、瀬戸内寂聴、野間宏
〈イメージ篇〉
デザイン:木村威夫、撮影:大津幸四郎
出演:金久美子
日本映画監督賞、キネマ旬報ベストテン1位・監督賞、
毎日映画コンクール日本映画大賞、日本映画ペンクラブベスト1位

 

◆『ゆきゆきて、神軍』から7年、94年の日本映画各賞を総なめした大傑作。
小説『地の群れ』などで知られる、作家・井上光晴の生を描く長編ドキュメンタリー。
約40年にわたって創作=小説と格闘し、92年5月ガンに散ったひとりの小説家の「虚構と真実」が、インタビューを中心とする従来通りの記録映画的な部分と「イメージ篇」と名付けられた一種のドラマを交えて綴られる。
5年もの歳月を費やした原一男監督の意欲作で、埴谷雄高、瀬戸内寂聴などの作家が登場するのも興味深い。

このページのトップへ


入場料金

一般1400円、学生1200円、シニア1100円、会員1000円

※連日朝より当日分の整理番号つき入場券の販売を開始します。
ご入場は各回10〜15分前より整理番号順となりますので、前売券なども受付にて入場券とお引き換えください。

スケジュール

スケジュール

 

 

 

 

3/24〜第七藝術劇場、4/2〜シアターセブン、5/5〜元町映画館で上映しております。
Copyright2018,Cinenouveau,All right reserved