クシシュトフ・キェシロフスキ 監督・脚本

1941年、ポーランド・ワルシャワ生まれ。1957年に演出家を目指し国立演劇専門学校に入学するが映画を志すようになる。そのあと、名門ウッチ映画大学に入学。1976年『傷跡』で長編デビューを飾る。第2作『アマチュア』でモスクワ国際映画祭グランプリを受賞した。1988年からTVシリーズ『デカローグ』を製作。同時に第5話と第6話を劇場公開用に編集した『殺人に関する短いフィルム』『愛に関する短いフィルム』を発表しカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞するなど絶賛される。1991年に『ふたりのベロニカ』を発表しカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。1993年からは「トリコロール三部作」を製作し、『トリコロール/青の愛』はヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞した。翌1994年『白の愛』はベルリン国際映画祭監督賞を受賞。三部作の最後となる『赤の愛』はカンヌ国際映画祭に出品された。「トリコロール三部作」完成後、監督引退を宣言するが、後に復帰。ダンテの『神曲』をモチーフにした「地獄篇・地上篇・天上篇」三部作に取り掛かるが、1996年に心臓発作により死去。54歳没。遺稿の「天上篇」は2002年にトム・ティクヴァにより『ヘブン』として、「地獄篇」は2005年にダニス・タノヴィッチ監督により『美しき運命の傷痕』として映画化された。

「トリコロール三部作(『青の愛』『白の愛』『赤の愛』)」『ふたりのベロニカ』などで知られるポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが1988年に発表した連作集。「デカ」は数字の“十”、「ローグ」は“言葉”を意味する。旧約聖書の「十戒」を下敷きに、まるで人の心の中を覗き込んだかのような、現代を生きる人々の愛と孤独を、細やかに鮮やかに描き出した心揺さぶる珠玉の10篇。もともとテレビシリーズとして製作されたがその質の高さが評判を呼び、1989年ヴェネチア国際映画祭で上映され、後に世界中で公開され賞賛された。また本作中の「ある殺人に関する物語」「ある愛に関する物語」は再構築され『殺人に関する短いフィルム』『愛に関する短いフィルム』(ともに88年)として劇場公開された。前者はカンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、キェシロフスキの名は世界的なものとなった。本作は公開時に、スタンリー・キューブリックが「重要な映画」と絶賛。そのほかエドワード・ヤン、侯孝賢ら数多くの映画作家たちがキェシロフスキの才能を羨望し賞賛した。生きていればきっと誰もが直面してしまう《人生のさまざま》。それでも、誰かに抱きしめられたときの体の温もり、やさしく声をかけられたときの心の高ぶり。スクリーンから滲んでくるキェシロフスキの眼差しは鋭くもあたたかい。生誕80年/没25年の2021年、最新レストレーションにより一層美しさと輝きを増したデジタル・リマスター版が待望の日本公開!

デカローグ デジタル・リマスター版 DEKALOG

1988年│ポーランド作品│計587分│カラー
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピェシェヴィチ
音楽:ズビグニェフ・プレイズネル


①ある運命に関する物語 56分

①ある運命に関する物語 56分出演:ヴォイチェフ・クラタ(パヴェウ)/ヘンリク・バラノフスキ(クシシュトフ)

◆息子のパヴェウと暮らす大学教授のクシシュトフ。ある朝、パヴェウから「死って何?」と問われ、魂や神を信じないクシシュトフは戸惑う。ふたりは近所の池に張った氷の厚さを計算し、安全にスケートができることを割り出すが・・・。


 

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②ある選択に関する物語 59分

②ある選択に関する物語 59分出演:クリスタナ・ヤンダ(ドロタ)/アレクサンデル・バルディーニ(老医師)

◆孤独な生活を送る老医師の前にドロタと名乗る女性が訪ねてくる。彼女は危篤状態で入院している夫の容態を問いただす。彼女は夫を愛しながらも、別の男の子を身ごもっており、夫が助かるのであれば子供をおろすという。果たして医師の助言とは?


 

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③あるクリスマス・イヴに関する物語 58分

③あるクリスマス・イヴに関する物語 58分出演:ダニエル・オルブリフスキ(ヤヌーシュ)/マリア・パクルニス(エヴァ)

◆家族とイヴを祝っていたタクシー運転手のヤヌーシュの前にかつての恋人エヴァが現れる。彼女は現在の恋人が行方不明なので一緒に探して欲しいと頼む。ヤヌーシュは妻に嘘をつき、エヴァと共に聖夜のワルシャワを彷徨う。

 

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④ある父と娘に関する物語 58分

④ある父と娘に関する物語 58分出演:アドリアンナ・ビェドジェィンスカ(アンカ)/ヤヌーシュ・ガイヨス(ミハウ)

◆父ミハウと暮らす学生のアンカ。ミハウが出張のたびに持ち歩くのはアンカへ宛てた手紙だ。しかしある日、アンカは自宅で「死後開封」と記されたこの手紙を発見する。そこには自分を産んですぐに亡くなった母の筆跡があった。


 

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⑤ある殺人に関する物語 60分

⑤『パウルとパウラの伝説-Die Legende von Paul und Paula-』出演:ミロスワフ・バカ(ヤツェック)/クシシュトフ・グロビッシュ(ピョートル)

◆タクシー運転手を殺害した青年ヤツェック。若き弁護士ピョートルは尽力するが力及ばず、極刑の判決が下される。刑執行の日、ヤツェックはピョートルを呼び出し、自身の家族のことを語りだす。そして最期の時が訪れる・・・。


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⑥ある愛に関する物語 61分

⑥『嘘つきヤコブ-Jakob der Lügner-』出演:グラジナ・シャポォオフスカ(マグダ)/オラフ・ルバシェンコ(トメク)

◆毎夜、向かいの部屋に住む美しい女性マグダを望遠鏡で見つめる郵便局で働く19歳のトメク。彼はあの手この手を使って何とか彼女への接近を試みる。トメクは遂にマグダに「愛している」と想いを伝え、デートをすることになるのだが・・・。

 


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⑦ある告白に関する物語 57分

⑦『ソロシンガー-Solo Sunny-』 出演:アンナ・ポロヌィ(エヴァ)/マヤ・バレウコフスカ(マイカ)

◆16歳で母となったマイカ。しかし彼女の母エヴァは世間体を気にして、娘をマイカから取り上げ自身の娘として育てていた。ある日マイカは娘を連れ出し逃避行に出る。母エヴァも2人の行方を捜す。果たして「母親であること」を巡る逃避行の結末は?

 

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⑧ある過去に関する物語 57分

⑧『冬よ さようなら-Winter Adé-』出演:マリア・コシュチャウコフスカ(ゾフィア)/テレサ・マルチェフスカ(エルジュビェタ)

◆大学で倫理学の教鞭をとるゾフィアは学長から学術交流でアメリカからやってきたエルジュビェタを紹介される。ゾフィアの授業に参加したエルジュビェアタはある質問を投げかける。それはゾフィアの封印していた過去を呼び起こすものだった。

 

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⑨ある孤独に関する物語 61分

⑨DEFAアニメーション選集-9 Trickfilme- 1957~1990(DCP)出演:ピョトル・マハリツァ(ロメク)/エヴァ・ブワシュチク(ハンカ)

◆性的不能に陥り、回復の見込みがないと知らされた外科医ロメク。自暴自棄になった彼を妻のハンカは「愛は心の中にあるもの。下半身じゃない」と慰める。しかし、彼女にはどうやら若い恋人がいるらしく、ロメクは疑念にかられていく。

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⑩ある希望に関する物語 60分

⑩『建築家たち-Die Archtekten-』 出演:ズビグニェフ・ザマホスキ(アルトゥル)/イェジー・シュトゥル(イェジー)

◆父の死で久しぶりに会ったアルトゥルとイェジーの兄弟。疎遠だった父が遺した切手コレクションにとんでもない価値があることを知った2人は、その莫大な遺産に驚愕する。2人は父が最後まで手にできなかった希少なコレクションを手に入れるべく奔走する。

 

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入場料金

当日券

一般1,800円/学生・シニア1,100円/会員・高校生以下1,000円
全プロ券6,500円 (窓口のみでの販売)
7/4(日)、7/9(金)は一挙上映(1日に全プログラム上映)※個別にもご鑑賞いただけます。

※ご鑑賞の3日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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