生誕百年記念 映画女優 高峰秀子






「DEFA劇映画大事典 東ドイツ製作劇映画の全記録 1946年〜1993年」出版記念
DEFA 東ドイツ映画特集

旧東ドイツ唯一の公式映画製作機関として、1946年から1990年までの47年の間に7000本以上の劇映画、アニメーション、ドキュメンタリーやニュース映画を製作したDEFAデーファ(Deutsche Film Aktiengesellschaft)。DEFAは、1912年に活動を開始したヨーロッパでもっとも古いバーベルスベルク撮影所を拠点に戦前ドイツの映画美術や技術を継承し、個性的で豊かな映画文化を育みました。
そんなDEFAが製作した劇映画全作品が記録された事典が日本語訳で出版されたことを記念して、DEFA映画6本を上映! 

DEFA (Deutsche Film Aktiengesellschaft)とは
1946年から1990年の東ドイツ(ドイツ民主共和国)終焉まで続いた東ドイツの映画製作機関。ポツダム=バーベルスベルクの撮影所を継承し、当初はソヴィエトに統制されていたが、1949年の東ドイツ成立を経て、1953年に国営企業となった。1990年以後、撮影所は民間企業の所有となり、DEFAの映画資産はDEFA財団が管理。

上映作品

臣下 DER UNTERTAN

臣下 DER UNTERTAN1951年/109分/モノクロ/DCP
◎監督・脚本:ヴォルフガング・シュタウテ◎脚本:フリッツ・シュタウテ◎原作:ハインリヒ・マン◎撮影:ローベルト・バーベルスケ◎美術:エーリヒ・ツァンダー、カール・シュナイダー◎音楽:ホルスト=ハンス・ジーバー
◎出演:ヴェルナー・ペータース、エードゥアルト・フォン・ヴィンターシュタイン、パウル・エッサー

◆原作はハインリヒ・マンの同名小説。第一次大戦前のドイツのブルジョワ社会と国粋主義の浸透を痛烈に批判した風刺劇。ドイツ帝国の時代、工場主の息子(ペータース)が皇帝への崇拝心を強めながら町の有力者にのしあがっていく。1951年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭「社会進歩への闘い」賞受賞。

 

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小さなムックの物語 DIE GESCHICHTE VOM KLEINEN MUCK

小さなムックの物語 DIE GESCHICHTE VOM KLEINEN MUCK1953年/100分/カラー/DCP
◎監督・脚本:ヴォルフガング・シュタウテ◎脚本:ペーター・ポーデール◎原作:ヴィルヘルム・ハウフ◎撮影:ローベルト・バーベルスケ◎美術:エーリヒ・ツァンダー◎音楽:エルンスト・ロータース◎特殊効果:エルンスト・クンストマン
◎出演:トーマス・シュミット、ヨハネス・マウス、フリードリヒ・リヒター

 

◆ドイツで最も愛されている童話を映画化。童話映画は、DEFAを代表する映画ジャンルであり、東欧諸国を中心に世界中に輸出され、大きな人気を博した。小さなムック(マウス)の語る「千夜一夜物語」的なイスラム世界が、鮮やかなアグファカラーの色彩とウーファ時代の流れを継ぐ特殊効果によって、楽しく創造されている。

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金星ロケット発進す DER SCHWEIGENDE STERN

金星ロケット発進す DER SCHWEIGENDE STERN1960年/94分/カラー/DCP
◎監督・脚本:クルト・メーツィヒ◎脚本:ヤン・フェトケ他◎原作:スタニスワフ・レム◎撮影:ヨアヒム・ハスラー◎美術:アルフレート・ヒルシュマイヤー他◎音楽:アンジェイ・マルコフスキ
◎出演:谷洋子、オルドリッチ・ルークス、イグナーチ・マホフスキ

 

◆ポーランドとの合作による大作で、DEFA初のSF映画。日本でも61年に公開された。原作はS・レムの最初のSF小説。西欧のSF映画と同様に原子力への恐怖が語られるが、世界各国の乗組員が一致団結して金星調査を敢行するさまは、共産圏ならではの理想に溢れている。谷洋子は『風は知らない』(1958、ラルフ・トーマス)等で国際的に活躍した。

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暑い夏 HEISSER SOMMER

暑い夏 HEISSER SOMMER1968年/95分/カラー/DCP
◎監督・脚本・撮影:ヨアヒム・ハスラー◎脚本:マウリシ・ヤノフスキ、ディーター・シャルフェンベルク◎撮影:ローラント・ドレッセル◎美術:アルフレート・トレ◎音楽:ゲルト・ナチンスキ、トーマス・ナチンスキ
◎出演:クリス・デルク、フランク・シェーベル、レギーネ・アルブレヒト、ハンス=ミヒャエル・シュミット

 

◆『冷たい心臓』を初めとするカラー映画の撮影部だったJ・ハスラー監督が、60年代半ばから手がけたエンターテインメント映画の代表作。東ドイツ版『グリース』と称され、主役のC・デルクが快活に歌う、ドイツでカルト的人気のミュージカル。12人の少女と11人の少年がバルト海で夏休みを満喫。

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灰かぶり姫の三つの願い DREI HASELNÜSSE FÜR ASCHENBRÖDEL

灰かぶり姫の三つの願い DREI HASELNÜSSE FÜR ASCHENBRÖDEL1973年/86分/カラー
◎監督:ヴァーツラフ・ヴォルリーチェク◎脚本:ボフミラ・ゼレンコヴァー、マルセラ・ピッターマン◎原作:ボジェナ・ニェムツォヴァー◎撮影:ヨゼフ・イリク◎美術:アルフレート・トーマラ、オリン・ボサーク◎音楽:カレル・スヴォボダ
◎出演:リブシェ・サフラーンコヴァー、パヴェル・トラーヴニーチェク、カローラ・ブラウンボック

◆近代チェコ語文学の祖の一人であるB・ニェムツォヴァーによる「シンデレラ(灰かぶり)」物語を、旧チェコスロヴァキアとの合作により映画化。弓馬に長け、自ら王子の心を射止める利発なヒロイン像が印象的で、ドイツでは長くクリスマスのテレビ番組の定番として知られていた。旧チェコスロヴァキア人俳優たちの声は、ドイツ語に吹き替えられている。

 

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ティル・オイレンシュピーゲル Till Eulenspiegel

ティル・オイレンシュピーゲル Till Eulenspiegel1975年/104分/カラー
◎監督・脚本:ライナー・ジーモン◎脚本:マンフレート・ヴォルター◎原作:ドイツ民衆本/クリスタ&ゲアハルト・ヴォルフ著映画物語◎撮影:クラウス・ノイマン◎美術:ゲアハルト・ヘリヴィヒ◎音楽:フリードリヒ・ゴルトマン
◎出演:ヴィンフリート・グラットツェダー、コックス・ハッベマ、フランチェシク・ピェチカ、エーベルハルト・エッシェ、ユルゲン・ゴッシュ

 

◆農民戦争前夜。社会の苦境や不公平を暴き煽動するティル・オイレンシュピーゲルは、ロバに乗って諸国を放浪する。権力者には勇敢に立ち向かい、打ち負かす一方、素朴な民衆の味方となる。伝説の反逆児の愉快な大冒険。当時の東ドイツ社会に対する皮肉や批判的表現が随所に見られるが、上映が禁止されることはなかった。

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トークイベント

11/16(土)12:00『ティル・オイレンシュピーゲル』上映後トーク
ゲスト:山根恵子さん(法政大学名誉教授、 「DEFA劇映画大事典 東ドイツ製作劇映画の全記録 1946年〜1993年」 監訳者 )


入場料金

当日券

一般1900円、シニア1300円、学生・会員1200円、ハンディキャップ1000円

※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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