番匠義彰 略歴
1922年5月13日生まれ、東京都出身。1943年大学在学中に松竹大船撮影所に助監督として入社。主に中村登に師事。1955年『かりそめの唇』で監督デビュー。1957年松竹のシネマスコープ第一号『抱かれた花嫁』、『空かける花嫁』『ふりむいた花嫁』など“花嫁もの”が興業的にも大ヒットする。喜劇を得意としながら、メロドラマでも才能を発揮し、大船のプログラム・ピクチャーのエースとして活躍。1965年の『ウナ・セラ・ディ東京』を最後に松竹を退社。フリーとなって活動の場をテレビ映画へ移した。一時期、原節子の実姉と婚姻関係にあったことでも知られる。1992年4月12日死去。
抱かれた花嫁 10/15(土)〜21(金)10:45
1957年/松竹大船/カラー/96分
■監督:番匠義彰/脚本:椎名利夫、光畑碩郎/撮影:生方敏夫/美術:浜田辰雄/音楽:牧野由多可
■出演:有馬稲子、望月優子、高橋貞二、大木実、田浦正巳、高千穂ひづる、永井達郎、桂小金治、日守新一、小坂一也
♦浅草の老舗寿司屋の女将(望月)は、戦争未亡人ながら三人の子を育てあげた男まさり。跡継ぎ問題に焦る母と、今どきな子どもたちとの世代間バトルを軽快に描いた秀作。有馬稲子がチャキチャキ娘を好演したシリーズ第一弾。
空かける花嫁 10/22(土)〜28(金)10:50
1959年/松竹大船/カラー/92分
■監督:番匠義彰/原作:藤沢桓夫/脚本:笠原良三/撮影:生方敏夫/美術:逆井清一郎/音楽:牧野由多可
■出演:有馬稲子、志村喬、高橋貞二、小山明子、十朱久雄、沢村貞子、九條映子、浪花千栄子、桂小金治
◆繊維問屋の封建家庭に反発した孫娘(有馬)がフランス留学を決意!お爺ちゃん(志村)がかわいい孫を引き留めようと、縁談攻撃を思いつき…。歌手の丸山明宏、山下敬二郎が特別出演。モダンな装いの有馬稲子にも注目!
橋 10/29(土)〜11/4(金)10:40
1959年/松竹大船/カラー/95分
■監督:番匠義彰/原作:大佛次郎/脚本:柳井隆雄/撮影:生方敏夫/美術:逆井清一郎/音楽:牧野由多可
■出演:岡田茉莉子、大木実、笠智衆、石濱朗、福田公子、渡辺文雄、水戸光子、幾野道子、須賀不二夫、細川俊夫
◆敗戦の生き残りとして都会の片隅でひっそりと暮らす元提督。旧部下たちの思いやり、父を助けて力強く生きようとする次女、彼女をめぐる二人の男性──。異なる世代の人々が優しく織りなす人間模様。原作は大佛次郎の毎日新聞連載小説。
浮気のすすめ 女の裏窓 11/5(土)〜11(金)10:20
1960年/松竹大船/カラー/スタンダード/88分
■監督:番匠義彰/原作:吉行淳之介/脚本:椎名利夫/撮影:太田喜晴/音楽:牧野由多可/美術:川村芳久
■出演:伴淳三郎、瑳峨三智子、山下洵一郎、岩下志麻、高峰三枝子、大泉滉、トニー谷
◆吉行淳之介の随筆を原作に、人々の性行動の可笑しみを描く。社長から逆恨みされ職を追われた男(伴淳)が、詐欺紛いの結婚相談所で働く羽目に。売春斡旋を生業とする女(高峰)と、そこに集う人々の色と欲とが絡み合う、皮肉とユーモアたっぷりの群像喜劇。
乱気流野郎 11/12(土)〜18(金)10:50
1962年/松竹大船/カラー/シネスコ/86分
■監督:番匠義彰/原案:青島幸男、赤坂四郎/脚本:富田義朗、芹沢俊郎、菅野昭彦/撮影:生方敏夫/音楽:牧野由多可、宮川泰/美術:逆井清一郎
■出演:ハナ肇、倍賞千恵子、植木等、谷啓、高千穂ひづる、伴淳三郎、三木のり平
◆松竹喜劇のモダニスト、番匠義彰の「花嫁」シリーズとクレージーの幸福な組み合わせ。ハナ肇の浪花節、植木等のドライ、谷啓のホンワカした味わい。渡辺プロ総出演の人情コメディ。
(「クレージーの花嫁と七人の仲間」改題再上映版)
入場料金
当日券
一般1,200円/学生・シニア900円/会員700円
※連日朝より当日分の整理番号つき入場券の販売を開始します。
ご入場は各回10〜15分前より整理番号順となりますので、前売券なども受付にて入場券とお引き換えください。