ベトナム映画祭2023




奇跡の女優 芦川いづみ映画祭
デビュー70周年記念「奇跡の女優◎芦川いづみ」刊行記念 特集上映inシネ・ヌーヴォ

芦川いづみ略歴

1935年10月6日東京生まれ。
52年、松竹少女歌劇団付属・松竹音楽舞踊学校に入学。
川島雄三監督に見いだされ、53年同監督の『東京マダムと大阪夫人』で映画デビュー。
本年デビュー70周年となる。
55年、日活に入社。市川崑監督『青春怪談』(55)、川島雄三監督『風船』(56)から
巨匠・田坂具隆監督『陽のあたる坂道』(58)ほか滝沢英輔監督、西河克己監督、中平康監督らの
文芸映画のヒロインとして数多く主演し、スター女優となり、熱狂的な人気を得る。
68年、藤竜也との結婚を機に女優を引退。以後一切公の場に登場することがない。
しかし特集上映が毎回人気を呼ぶ「奇跡」の女優である。

芦川いづみは、今年デビュー70周年をむかえるが、映画界を引退したのは1968年で、もう55年前であり、以後一切公の場に登場していない。だが、「恋する女優」というタイトルで特集上映が始まると大ヒットを重ねる「奇跡の女優」である。芦川いづみは1953年、松竹少女歌劇団付属・松竹音楽舞踊学校に在籍中、ファッションショーに出演していた姿を川島雄三監督が見出し、『東京マダムと大阪夫人』(1953)で銀幕デビューする。1955年、日活に入社し、川島監督の『風船』(1956)『洲崎パラダイス 赤信号』(1956)『幕末太陽傳』(1957)に出演。名匠田坂具隆監督の文芸大作『陽のあたる坂道』(1958)をはじめ滝沢英輔監督、西河克己監督、中平康監督など日活を支えた監督のヒロインとして数多くの作品に出演した。1960年代は『あした晴れるか』(1960)『あいつと私』(1961)『青年の椅子』(1962)など石原裕次郎主演作のヒロインとして欠かせない存在であった。出演作は108本を数える。1968年、結婚を機に女優を引退。伝説の人となる。芦川いづみの清らかな姿は今もなおファンに愛され続け、さらに若いファンがその魅力を発見している。今回は当館で上映したことのない作品を中心にした選りすぐりの15作品をセレクト、一挙上映します!

作品解説:倉田剛

上映作品

青春怪談

青春怪談1955年/115分/モノクロ/スタンダード/デジタル
監督・市川崑/原作・獅子文六/脚本・和田夏十/撮影・峰重義/音楽・黛敏郎/
美術・中村公彦
出演・山村聰、北原三枝、轟夕起子、三橋達也、山根寿子、嵯峨三智子、芦川いづみ

◆芦川いづみ日活移籍第一作。バレリーナ北原を「オネエサマ」と慕う美少女シンデを怪演する芦川こそ日本LGBTQ映画史に記憶される謎めいた存在。スピーディーな市川崑演出が、今でも新鮮な都会派群像劇。

 

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死の十字路

死の十字路1956年/101分/モノクロ/スタンダード/デジタル
監督・井上梅次/原作・江戸川乱歩/脚本・渡辺剣次/撮影・伊藤武夫/音楽・佐藤勝
美術・中村公彦
出演・三國連太郎、新珠三千代、大坂志郎、三島耕、安部徹、芦川いづみ

◆芦川いづみの井上梅次作品出演3作目。江戸川乱歩原作で犯罪をおかした三國と新珠が追い詰められる姿が緊張感をもって描かれるサスペンス映画の異色作。ベレー帽の芦川が可愛い。

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東京の人 前後篇

東京の人 前後篇1956年/126分/モノクロ/スタンダード/デジタル
監督・西河克己/原作・川端康成/脚本・田中澄江、寺田信義、西河克己/撮影・横山実
音楽・池田雅之/美術・松山崇
出演・月丘夢路、左幸子、新珠三千代、葉山良二、青山恭二、滝沢修、芦川いづみ

◆芦川いづみと月丘、新珠、左の三女優との共演が見どころの川端康成原作の文芸映画。芦川との最大のコンビ西河克己センセイとの二作目で、各年齢のカップルの恋愛模様を描いた前後篇一挙上映。

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しあわせはどこに

しあわせはどこに1956年/80分/モノクロ/スタンダード/デジタル
監督・西河克己/原作・小糸のぶ/脚本・池田一朗、西河克己/撮影・横山実/音楽・池田雅之
美術・坂口武玄
出演・葉山良二、宍戸錠、山根寿子、北林谷栄、殿山泰司、二本柳寛、芦川いづみ


◆記念すべき芦川いづみ主演第一作。不幸な境遇の娘が艱難辛苦の末に、しあわせをつかむ感動作。葉山=芦川のゴールデンカップルが誕生した意味でも記憶される“オンナ、コドモ向き”ではない「幸せ探し」の名篇。

 

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誘惑

誘惑1957年/91分/モノクロ/スタンダード/デジタル
監督・中平康/原作・伊藤整/脚本・大橋参吉/撮影・山崎善弘/音楽・黛敏郎/
美術・松山崇
出演・左幸子、渡辺美佐子、中原早苗、轟夕起子、安井昌二、千田是也、芦川いづみ

◆銀座で画廊を営む父(千田)と娘(左)を中心に、彼らの周りの個性的な面々の恋愛コメディ。モダンな中平の最高傑作とも言われる本作で、芦川は物語のカギとなる女性の二役を演じる。


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陽のあたる坂道

陽のあたる坂道 1958年/209分/モノクロ/スタンダード/35mm
監督・田坂具隆/原作・石坂洋次郎/脚本・田坂具隆、池田一朗/撮影・伊佐山三郎
音楽・佐藤勝/美術・木村威夫
出演・石原裕次郎、北原三枝、川地民夫、小高雄二、轟夕起子、山根寿子、渡辺美佐子、小杉勇、千田是也
芦川いづみ

◆名匠・田坂具隆監督の映画史に輝く文芸大作。『乳母車』に続いてブルジョア家族の複雑な事情の中で、ピユアな芦川の姿がとにかく印象的で、芦川と川地は「午前七時族」というカップルとなる!



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知と愛の出発

パパとムスメの7日間 Hon Papa Da Con Gai1958年/90分/カラー/シネスコ/デジタル
監督・斎藤武市/脚本・植草圭之助/撮影・姫田真佐久/音楽・鏑木創/美術・大鶴泰弘
出演・川地民夫、中原早苗、白木マリ、小高雄二、宇野重吉、芦川いづみ

◆待望のカラー版が復元!長野県諏訪市の高校生カップル芦川と川地の「午前七時族」が進学と恋愛に悩みつつ成長する。諏訪湖畔と南アルプスの美しい風景以上に、芦川のセーラー服に胸キュンの愛の讃歌!



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ゆがんだ月

ゆがんだ月1959年/88分/モノクロ/シネスコ/35mm
監督・松尾昭典/原作・菊村到/脚本・山崎巌/撮影・姫田真佐久/音楽・鏑木創/
美術・千葉一彦
出演・長門裕之、南田洋子、赤木圭一郎、大坂志郎、三島雅夫,芦川いづみ

◆神戸で殺されたヤクザの妹が芦川いづみ。その兄の弟分長門が上京し、悪の組織と闘う。松尾昭典の代表作にして日活フィルムノワールでも注目すべきサスペンスアクションの傑作。芦川と長門の神戸デートシーンもあります。


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喧嘩太郎

喧嘩太郎1960年/88分/カラー/シネスコ/35mm
監督・舛田利雄/原作・源氏鶏太/脚本・松浦健郎/撮影・山崎善弘/音楽・真鍋理一郎
美術・坂口武玄
出演・石原裕次郎、中原早苗、白木マリ、東野英治郎、芦田伸介、二谷英明、芦川いづみ

◆こんな婦警さんに逮捕されたい!芦川いづみの婦人警官姿がサイコーに決まったコスプレ映画? 熱血サラリーマン裕次郎もゾッコンの可愛くて優しくて強いオマワリサン芦川に夢中になること請け合いです。



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あした晴れるか

あした晴れるか1960年/91分/カラー/シネスコ/35mm
監督・中平康/原作・菊村到/脚本・池田一朗、中平康/撮影・岩佐一泉/音楽・黛敏郎
美術・松山崇
出演・石原裕次郎、中原早苗、渡辺美佐子、東野英治郎、西村晃、芦川いづみ

◆ハイテンションのコメディエンヌ・芦川いづみが出現した和製スクリューボール・コメディの傑作。カメラマンの裕次郎とコンビで「東京探検」を繰り広げる写真会社の宣伝部員芦川の行動に、絶頂期の中平康演出が冴えわたる。



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無鉄砲大将

無鉄砲大将1961年/82分/カラー/シネスコ/35mm
監督・鈴木清順/脚本・松浦健郎、中西隆三/撮影・永塚一栄/音楽・鏑木創/
美術・松井敏行
出演・和田浩治、佐川ミツオ、清水まゆみ、山岡久乃、菅井一郎、葉山良二、芦川いづみ

◆芦川いづみの清順映画二本(もう一本は『散弾銃の男』)の一本。ヒデ坊こと和田浩治主演のハイティーンアクション映画で、清順さんは松竹時代から芦川を気に入っていたようだ。



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アラブの嵐

草原に黄色い花を見つける Tôi thay hoa vàng trên co xanh1961年/91分/カラー/シネスコ/35mm
監督・中平康/脚本・山田信夫、中平康/撮影・山崎善弘/音楽・黛敏郎/美術・松山崇
出演・石原裕次郎、小高雄二、葉山良二、シャディア、芦川いづみ

◆エジプトで長期ロケを敢行したアドベンチャー大作。現地で裕次郎の人気がすごく、最初は『ナイル河の決闘』というタイトルだったとか?アラビア語も学んだ芦川はその地で父母を探す女性を演じる。



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気まぐれ渡世

気まぐれ渡世1962年/90分/カラー/シネスコ/デジタル
監督・西河克己/脚本・若井基成、西河克己/撮影・岩佐一泉/音楽・池田正義/美術・佐谷晃能
出演・宍戸錠、藤村有弘、内田良平、香月美奈子、加藤武、芦川いづみ

◆射撃で稼ぐ「エースのジョー」こと宍戸錠が赤ん坊を抱きながら大奮闘するコミカルな快作。粋なスタイルと人情味が一体となった本作のヒロイン芦川のシスター姿は必見で錠との掛け合いが、とにかく面白い!



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硝子のジョニー 野獣のように見えて

硝子のジョニー 野獣のように見えて1962年/107分/モノクロ/シネスコ/35mm
監督・蔵原惟繕/脚本・山田信夫/撮影・間宮義雄/音楽・黛敏郎/美術・木村威夫

◆北海道の海辺の村から人買いの男(アイ・ジョージ)に連れられてきた芦川が、ジョー(宍戸錠)に助けられてさすらい旅を続ける。無垢な心を持った薄幸のヒロインを演じた芦川いづみの最高傑作とされる奇跡の名作!



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大幹部 無頼

Kfc(英語字幕上映)1968年/97分/カラー/シネスコ/35mm
監督・小澤啓一/原作・藤田五郎/脚本・池上金男、久保田圭司/撮影・髙村倉太郎/
音楽・伊部晴美/美術・川原資三、木村威夫
出演・渡哲也、松原智恵子、田中邦衛、松尾嘉代、二谷英明、内田良平、芦川いづみ

◆1968年に始まった藤田五郎原作の「無頼」シリーズの二作目。芦川は主人公渡と出会う大人の女を演じ、
シリーズの最高傑作とされる本作で日活映画における最後の輝きを印象づける。



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トークショー


11/11(土)12:00『陽のあたる坂道』上映後
11/12(日)12:15『誘惑』上映後
ゲスト:倉田剛さん(「奇跡の女優◎芦川いづみ」著者)

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来場者プレゼント

下記5作品をご鑑賞の方にオリジナルポスターデザインのポストカードをプレゼント。
先着順、なくなり次第終了。

陽のあたる坂道 あした晴れるか アラブの嵐 気まぐれ渡世 硝子のジョニー野獣のように見えて

提供:日活

物販

劇場窓口にて販売予定
『奇跡の女優◎芦川いづみ』
倉田 剛(著)、鳥影社(出版)
2970円(税込)A5判294頁 
Kfc(英語字幕上映)

入場料金

回数券 

●当日3回券3,900円/シニア3回券3,300円/会員3回券3,000円/書籍付き3回券5,500円

当日券

●一般1,500円/シニア1,200円/会員・学生1,100円/高校生以下1,000円

※ご鑑賞の7日前から窓口とオンラインでチケットのご購入が可能です。ご鑑賞当日はオンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席をお選びの上、開始時間の10〜15分前からご入場いただきます。(※回数券のご購入、ご予約は窓口のみ)
<全席指定席>となります。満席の際はご入場出来ませんので、ご了承下さい。
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