田中徳三監督が2007年12月20日に急逝された。
田中監督は日本映画の黄金期、屈指の映画技術者集団・大映京都にあって、「悪名」「座頭市」「兵隊やくざ」「眠狂四郎」シリーズなど大映の看板作品を背負った職人監督だった。与えられた企画を少しでも面白く、より観客を喜ばせる映画へとプログラム・ピクチャーを創り続けていった。
大映倒産までに撮った作品は49本。
その後はテレビドラマで活躍したが映画には恵まれなかった。
しかし昨年、実に32年ぶりにメガホンをとり、『田中徳三監督 少年河内音頭取り物語』を監督。
それは笑顔一杯の、はつらつとした現場だった。
11月7日の完成披露上映会では元気な姿を見せておられたばかりだった。
今回、田中徳三監督を追悼して代表作15本を一挙上映する。
それは、量産された映画が、かくも丁寧に作られていることに驚嘆しつつ、今なお光を放ち続けることを実感する奇跡の体験である。
田中監督が遺した作品は永遠である。