美しき諍い女

1991年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
1991年/3時間57分/カラー
監督・脚本:ジャック・リヴェット 
原作:オノレ・ド・バルザック 共同脚本:パスカル・ボニツェール、クリスティーヌ・ロラン
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー 美術:マニュ・ド・ショヴィニー
出演:エマニュエル・ベアール、ミシェル・ピコリ、ジェーン・バーキン


◆「美しき諍い女」と題する絵を完成させようとする画家とモデル、妻や恋人たちをめぐる葛藤のドラマ。バルザックの短編「知られざる傑作」を自由に脚色したリヴェットの傑作。4時間にも及ぶ上映時間、べアールのヘアが猥褻か芸術かで物議をかもしだした問題作。
◆演劇から絵画へ向かったリヴェット。「画家とモデル」という古来より変わらぬ謎、すなわち演出家とモデルの関係性、そして女優という存在の秘密が、ここで探求の対象となる。その秘密は磔刑図の身体を通じて受肉されるだろう。だがそれが望むのは、我々の目に触れられることよりも、我々のうちに淫らな信仰を生み出すことなのだ。久々4時間オリジナル版で上映!



ジャンヌ・ダルク I 戦闘
1993年/2時間58分/カラー (『愛と自由の天使』完全版)
監督:ジャック・リヴェット 台詞:パスカル・ボニツェール、 クリスティーヌ・ロラン 
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー
出演:サンドリーヌ・ボネール、ジャン=マリ・リシエ

◆18歳の乙女が「神の声」に導かれ、フランス解放に向かい、進軍の旅をゆく――リヴェット長年の企画であり、フランス史上最大のヒロイン、ジャンヌ・ダルクの波乱に満ちた生涯を2つの作品に分け完成させた異例の大作。その完全版上映。前編の本作では、神のお告げを聞き、シノンの王太子シャルルに謁見したジャンヌが、王の信頼のもと軍隊を率いてオルレアンの戦いで勝利を収めるまでを描く。






ジャンヌ・ダルク II 牢獄

1993年/2時間40分/カラー (『薔薇の十字架』完全版)
監督:ジャック・リヴェット 台詞:パスカル・ボニツェール、 クリスティーヌ・ロラン 
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー
出演:サンドリーヌ・ボネール、ナタリー・リシャール



◆激動の15世紀を闘い抜いた聖女ジャンヌ・ダルクの知られざる側面に焦点をあてた壮大な歴史絵巻。「戦闘」に続く本作では、オルレアン勝利のあと、パリ進軍を続けるジャンヌの晴れ舞台と、イギリスの捕虜になり、宗教裁判にかけられ処刑されるまでの苦悩に満ちた後半生を描く。2つの作品で、厳密に時代考証された中世の歴史的事件を、さらに完全版で細部に至るまで再現!必見の2部作!!



地に堕ちた愛
1983年/2時間5分/カラー 
監督・脚本:ジャック・リヴェット
共同脚本:パスカル・ボニツェール、ママリル・パロリーニ、シュザ ンヌ・シフマン 
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー、他 
出演: ジェーン・バーキン、ジェラルディン・チャップリン、アンドレ・デュソリエ


◆ある演出家の屋敷でリハーサル中の3人の役者たち。彼らが、屋敷に隠された演出家の過去にまつわる謎を暴いてゆく姿と、芝居が完成する過程を描いたファンタスティック・ミステリーの傑作。『美しき諍い女』に至るまでリベットが繰り返し描いてきた“芸術創造をめぐるサスペンス”という主題のもっとも美しい結晶であり、鬼才リベットが正当に評価されるきっかけになった出世作。虚実入り混じる「創作」の過程がスリリング。ジェーン・バーキンのしなやかな存在感が印象的。



嵐が丘

1985年/2時間10分/カラー 
監督・脚本:ジャック・リヴェット 原作:エミリー・ブロンテ 
撮影:レナード・ベルタ  共同脚本:パスカル・ボニツェール、シュザンヌ・シフマン
出演:ファビエンヌ・バーブ、リュカ・ベルヴォー



◆エミリー・ブロンテの神秘的かつ暴力的なまでの愛を描いた原作を、1930年代のフランスに舞台を移し映画化。仏語版原作「嵐が丘」の挿し絵になっている幻想絵画の巨匠バルテュスの連作画や思想家バタイユの論考に想像力を刺激されたというリヴェットは、荒野のなかで、激しい憎悪にさらされながらも情熱に生きる永遠の恋人たちを、現代にも残る野性的な力で捉えている。これまで何度も映画化された原作を、リベットは忠実にそのまま若き俳優たちに演じさせている。



Mの物語
2003年/2時間30分/カラー 
監督・脚本:ジャック・リヴェット 共同脚本:パスカル・ボニツェール、クリスティーヌ・ロラン
撮影:ウィリアム・ルプシャンスキー
出演:エマニュエル・ベアール、イエジー・ラジヴィオヴィッチ


◆『美しき諍い女』から12年。ジャック・リヴェット監督とエマニュエル・ベアールが再びコンビを組んで、新たな官能の世界の扉を開いた愛の衝撃作。時計技師ジュリアンは、偶然再会した女マリーと一緒に暮らし始めた。決して素性を明かさないマリーの奇妙で気紛れな行動を不可解に思いながらも、2人は激しく肉体を重ね合わす……。謎めいた女と溺愛する男の愛の戯れを繊細に描きながら、先へ進むにつれて観客を物語に引き込む、リヴェットの巧みな映像哲学!!