“アニメーションの故郷”チェコの巨匠たちによるファンタジックで愉快痛快な世界最高峰のアニメーションが夢のオンパレード!!
今回は1991年以前のアニメーションにスポットを当てての上映。
共産時代の社会統制下で国営アニメスタジオ(現クラートキー・フィルム・プラハ)は、夢を与える美しい芸術作品を数多く制作。国営時代はチェコアニメの黄金期で、表現への規制はあったもののクリエイターにとってはこだわりを存分に発揮し良質の作品を創ることができる聖地であった。
4つのプログラムをシネマート心斎橋さんと半分ずつ分けて共同開催。
シネ・ヌーヴォでは、『僕らと遊ぼう!』などで日本でも知られるブジェチスラフ・ポヤルから、人気漫画家で風刺の王様ウラジミール・イラーネクの『聖火ランナー』『ビールが飲みたい』、世界的な画家アドルフ・ボルンが美術を手がける『妄想癖』、チェコならではの『ビールが飲みたい』など、シュールかつ短編ながらも人生や愛、社会の風刺がぴりっと効いているC、Dプログラムを一挙上映!

各回入替制

3:15:20203
17:05
018:50
3/22〜28
C
D
C
3/29〜4/4
D
C
D


料金:一般・学生1500円
高・中・小・シニア・会員1000円
前売券1プロ1300円、4プロ4000円

※Aプロ、Bプロはシネマート心斎橋で上映
※4プロ券ご購入の方先着150名様に、 チェコアニメ
オリジナルポストカード2枚セットをプレゼント(劇場窓口のみ)



 Cプログラム ビタースイートプログラム
 78分 配給:アットアームズ

「理想」(63年/14分/カラー) 人形アニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ

欲望一筋で描いた未来予想図は、いかに?
どうしてもマイカーが欲しいと願う男。その男がパパとなり、一家団結して車を買うために大節約。テレビもごちそうもおしゃれも我慢…。でも、こんな人生って?



「爆弾マニア」
(59年/11分/カラー) 2Dアニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術イジー・トルンカ

劇薬大好き少年から、宇宙の果てまでフッ飛ばす、とある実験好き少年の話。
爆弾を作り、戦争をする先進国を揶揄したSF仕立ての話。科学の授業で使った劇薬に魅せられる子ども、爆発の事で夜も眠れない大人、その劇薬を爆弾に変えた科学者、そしてその爆弾が戦いに使用されて行く様を皮肉たっぷりに描く。

「剣の結末」(67年/4分/カラー) 2Dアニメーション 監督イヴァン・ランク 美術ミロスラフ・シュチェパーネク
たった4分で描く人生の縮図。哲学ショートショート。
生き物の誕生やハッピーな出来事の先に必ず訪れるもの…。その人生の輪廻をユーモアたっぷりに描く。

「アイスホッケー」(78年/6分/カラー) 線画アニメーション
監督ウラジミール・イラーネク、ヤロスラフ・ヘクルドラ  美術ウラジミール・イラーネク

国技、ホッケーを見れば、チェコがわかる!?
チェコで一番人気が高いスポーツはアイスホッケー。アニメで描く、そのルールと反則。「強いだけが勝負じゃない」あたり、一筋縄ではいかないチェコらしい。描くは、人気漫画家・イラーネク。

「聖火ランナー」(83年/7分/カラー) 線画アニメーション
監督ウラジミール・イラーネク、ヤロスラフ・ヘクルドラ 美術ウラジミール・イラーネク

頑張る前に、よく確かめましょう…風刺王イラーネクの真骨頂。
オリンピックの聖火ランナーに降りかかる災難、また災難。高まりに高まったストレスの先に…。大脱力のラストが待ち望む。

「カンティレーナ」(91年/13分/カラー) 2Dアニメーション
監督カレル・トルドリツァ 美術ペトル・ポシュ

ヒッチコックもまっ青!鳥の復讐ほど怖いものはない?
野鳥を捕獲して大儲けしている男。鳥肉を料理する残酷な描写も恐ろしく、そして鳥たちによる人間への復讐もとてつもない。群れ飛ぶ鳥は極彩色ながら、根底のセンスはかなりブラック。

「ナンセンス」(74年/7分/カラー) 2Dアニメーション
監督H・マツォワレ、H・ドウブラヴァ 美術アドルフ・ボルン

夢見る少年と、夢を見られなくなった大人のお話。
空想ばかりしていて、いつも両親に怒られる少年がいた。しかし少年が生み出すカラフルな空想の固まりが売れるとわかると、両親は「もっと妄想を」とけしかける。

「小さな道化師ファンファロン」(68年/16分/カラー)   人形アニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術K・クレイチー

積み木やイラストが踊りだす“動く絵本” さながらの大サーカス!
小さな道化師ファンファロンがやってきた街は、まるでおもちゃのパラダイス。積み木、人形、イラスト。いろんなキャラクターがうごめく様子は、まるでメディアミックスな動く絵本のよう!

 


Dプログラム ナンセンスプログラム 
77分

「名声」(59年/13分/カラー) 2Dアニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術スタニスラフ・ピトラ

目新しさに翻弄される、芸術消費へのアンチテーゼ。
芸術的な煙を吐く煙突に「これぞ最新のアート!」と目をつけたプロデューサー。「現代のレンブラント」と群がるメディアが賞賛するが、それもつかの間、次なる「最新アート」が登場すると…。

「快適な住まいとは?」(59年/16分/カラー) 人形アニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術B・シンカ、S・ピトラ
チェコアニメによる「快適生活・ビフォーアフター」。
スイートホームに夢の膨らむ若いカップル。家博士のレクチャーとシミュレーションで、間取り、収納、動線をレッスン。チェコの快適生活入門アニメ。

「ビールが飲みたい」(74年/4分/カラー) 線画アニメーション
監督ウラジミール・イラーネク 美術ウラジミール・イラーネク

世界一のビール消費量を誇るチェコ。その一杯への執着。
向かいの通りにある行きつけのビアホールに行きたい男。ひどい交通量に道を横断できず、車に乗って遠回り。ビールへの道は遠し、そして念願の一杯は人生に似ている?

「オートマティック」(73年/5分/カラー) 線画アニメーション
監督ヴァーツラフ・ベドジフ 美術ウラジミール・イラーネク

オートマティックな人生万歳!?
自動的な作業をこなす労働者。休憩時間に向かうのも自動販売機。しかし、どのマシンにコインを入れてもまともな動きをしない。男が最後にコインを入れたマシンは?

「妄想癖」(84年/11分/カラー) 2Dアニメーション
監督H・マツォワレ、H・ドウブラヴァ 美術アドルフ・ボルン

ダメな男の夢は、妄想で開く!?
世界的な画家、アドルフ・ボルンが美術を手掛けた佳作。家でも会社でもダメな男。しかし毎晩見る夢は、華やかで美しい女性たちとのエロ・グロ・ナンセンス、極楽浄土のようだった。夢と現実のギャップが絵のタッチに表現されているのが象徴的。

「顔」(73年/3分/カラー) 線画アニメーション
監督イジー・ブルデチカ 美術イジー・アンドルドレ

チェコの国民的芸術家イジー・アンドルドレが描く、人間の一生。
卵の殻が破られ、ヒヨコの鳴き声と赤ん坊の泣き声が聞こえる。すがすがしい若い青年の顔が現れるのだが、それも長くは続かず、走馬灯のように刻々と変化して行く。

「魔女のバイオリン」(88年/8分/カラー) 2Dアニメーション
監督ヴァーツラフ・ムレグル 美術イジー・シャラモウン

破滅に誘う、バイオリンを持ったローレライ。
道路の真ん中でバイオリンを弾く女。バイオリンの音色に惑わされたトラックは事故で大破し、乗っていた男は魅入られたように女性の後をふらふらとついていく。

「運命の力」(68年/6分/カラー) 2Dアニメーション
監督イジー・ブルデチカ 美術R・ホラン

アンハッピーエンドな運命は変えられる?
手相見の占い師が告げた男の運勢は、美女に翻弄され、破滅に至る波乱万丈なストーリー。話は深刻なのに、なぜか笑いが止まらない男…。

「ビリヤード」(61年/11分/カラー) 人形アニメーション
監督ブジェチスラフ・ポヤル 美術Z・セイドル

サラリーマン人生の不幸は玉突き事故のごとし。
業績の悪化で部下に追い立てられ、災難は数珠つなぎ。悲哀あふれる男の人生を、小粋な人形アニメとジャズのテンポで描く。ドンマイ、ドンマイ。