プログラムA/アニマル


猟師
1976年/10分/R・ラーマット/タリンフィルム

自然界の秩序を乱して蛮行を繰り返す漁師の悲劇を描く。

野原
1978年/10分/R・ラーマット/タリンフィルム

野原で共同作業を営む人間と馬の交流を簡潔なフォルムと鮮やかな色彩で描く。

コウノ鳥のキーチ
1971年/10分/L.ドムニン/モルドワフィルム
ある鳥の巣で母親をワシにさらわれて困っている雛鳥をキーチが育てる事になるのだが…。

穴熊と月
1981年/10分/I・ダニロフ、G・キスタロフ/カザフフィルム
ママの誕生日のプレゼントを何にするか、まよっている穴熊くん。かえるや狼、らくだ、青さぎたちに相談し、水面に写った月をプレゼントしようとしますが・・・。

雄牛
1984年/10分/ヴァルテル・ウースベルグ/タリンフィルム
村中で愛され大切に育てられた仔牛が巨大化して遂には村人達の土地を荒らし始める。

ハエとゴキブリ
1986年/10分/R・ウント、kh・ヴォルメル/ タリンフィルム

エストニアの古典文学『ハエとゴキブリとクモ』をモチーフにした人形アニメ。

戦争 1987年/20分/R・ウント、kh・ヴォルメル/タリンフィルム
製粉工場の廃墟に群がるからす、ネズミ、こうもりの相互関係を描いて、戦争、侵略、あらゆる強権に異議を唱えている。

キリン
1986年/10分/ラオ・ヘイドメッツ/タリンフィルム
動物園。お客は本物のキリンには見向きもしないのに、園長が機械じかけの人造キリンを置いたら、たちまち人だかりができる。


プログラムB/アイロニー


シティー

1988年/15分/レイン・ラーマット/タリンフィルム
見せかけだけの豊かさの裏に潜む人間疎外、精神的抑圧をグラフィックなタッチで描く。

地獄
1983年/18分/R・ラーマット/タリンフィルム
第二次世界大戦の死と恐怖の予感を古ぼけた写真のようなモノトーンの画面にいきいきと蘇らせ、反戦のメッセージを訴えかける。

ペスト
1983年/10分/ダヴィッド・タカイシヴィリ/グルジヤフィルム
アスファルトに撒かれた黒い泥水はそれをなめた犬の姿を黒くし、犬に近づいた人間も又、黒く染まる…

ジャンプ
1985年/10分/アヴォ・パイスティーク/タリンフィルム
乳呑み子の時から跳躍に憧れてジャンパーになった男はやがてチャンピオンになり、観客の祝福を受けるまでになるが…。

パパ・カルロ劇場
1988年/10分/ラオ・ヘイドメッツ/タリンフィルム
マリオネット劇の劇中劇の形式を借りて、嘘や暴力がまかり通り、人間は所詮、糸に操られるマリオネットではないかと思われるこの社会の舞台裏こそを暴いている。

草上の朝食
1987年/27分/プリート・ピャルン/タリンフィルム
慢性的なモノ不足と長蛇の列、融通のきかない硬直した官僚機構など、辛らつな風刺を含んだ描写を通して人間性の回復を訴える。

つくり話
1984年/10分/P・ピャルン/タリンフィルム 
陽気でまぬけな猫を主人公にした物語で、スリリングにイメージが変容する遊び心と、道化芝居の雰囲気に満ちている。


プログラムC/ファンタジー


コサックの幸福
1969年/10分/ウラジーミル・ダフノ/キエフスタジオ
3人のコサックが活躍するウクライナの人気シリーズ。キャラクターが確率していないこの初期の作品では、そのうち1人が活躍する。


1983年/20分/アーノルド・プロヴス/リガスタジオ
オー・ヘンリーの原作を映画化。「最後の一葉」同様、主人公の人形にチャップリンを迎え彼独自の暖かさ、誠実さ、人間愛を巧みに表現している。

雨はやさしく…
1984年/10分/N.トゥリャホジャーエフ/ウズベクフィルム
レイ・ブラッドベリのSF小説「優しく雨は降りしきる」の映画化。広島国際アニメーション映画祭受賞作

最後の一葉
1984年/20分/アーノルド・プロヴス/リガスタジオ
“窓から見える木の葉が全て落ちたなら、私の命も尽きるだろうと”それを聞き知った貧乏画家は…。

ママ
1970年/10分/ロマン・カチャーノフ/ソ連邦動画スタジオ
こどもを寝かしつけて、お母さんは買い物にでかける。お母さんの脳裏には、こどもが起きて危険なことをしているシーンが次々と浮かんできて…。

レター
1972年/10分/ロマン・カチャーノフ/ソ連邦動画スタジオ
少年と母親は、父親からの手紙を待っている。けれども来るのは無関係な人ばかり…。

ミトン
1968年/10分/ロマン・カチャーノフ/ソ連邦動画スタジオ
「チェブラーシカ」で有名な人形アニメの第一人者カチャーノフの代表作。


プログラムD/ノスタルジー


飛翔
1973年/10分/レイン・ラーマット/タリンフィルム
イカルスの神話をファンタジー豊かなグラフィックで描いている。

祖国の樹
1987年/10分/ウラジーミル・ぺトケーヴィチ/スヴェルドロフスクスタジオ
鍬を使って一心に畑を耕す農夫、井戸と風車、墓地の十字架と教会、それら全てを覆う命の樹…。詩的で幻想的な世界。

人になるには
1988年/20分/ウラジーミル・ペトケーヴィチ/スヴェルドロフスクスタジオ
老いた悪魔はある牧師を訪ねて、善い行いをするにはどうすればよいのか教えを乞うが…。

カプリッチオ(綺想曲)
1986年/10分/イーゴリ・ヴォルチェク/ベラルシフィルム
自伝的な回想をめぐらしながら人間と運命について思いを及ぼしていく作品。


1984年/10分/ウラジーミル・ペトケーヴィチ/スヴェルドロフスクスタジオ
象徴的な手法で人間の孤独を描いたソビエト現代文学の奇才A・プラトーノフの『鉄ばあさん』と『地上の花』の映画化である。

魔法にかけられた鳥
1985年/10分/ハルディ・ヴォルメル、リホ・ウント/タリンフィルム
蛇腹に折りたたんだ厚紙で作られた人形アニメ。物語はチュクチ半島の民話に拠っている。

ビッグ・ティル
1980年/15分/レイン・ラーマット/タリンフィルム
エストニアに伝わる不屈の勇士”ビッグ・ティル”の伝説をモチーフに、神秘的なおとぎ話の世界が描かれる。

ガイドゥーク
1985年/10分/ユーリー・カツァプ、 レオニ−ド・ゴロホ/モルドワフィルム
大貴族たちの不正や残酷な仕打ちに敢然と戦いを挑んだ、民族的な復讐者(ガイドゥーク)を描いた作品。